TSIのEC刷新のその後。1Qの自社EC売上は約24%減、統合した公式EC「mix.tokyo」は回復基調に

国内EC売上高は前年同期比14.9%減の68億4000万円だった。内訳は自社EC売上が同24.4%減の26億2000万円、そのほかモールなど3rdECが同7.7%減の42億1000万円だった。

鳥栖 剛[執筆]

7月22日 7:30

TSIホールディングスの2025年3-5月期(第1四半期)のEC売上高は前年同期比15.8%減の75億8000万円だった。EC化率は24.1%。

国内EC売上高は同14.9%減の68億4000万円。自社EC売上が同24.4%減の26億2000万円、そのほかECモールなど3rd ECが同7.7%減の42億1000万円。海外ECは同23.1%減の7億4000万円だった。

TSIのEC刷新のその後。1Qの自社EC売上は約24%減、統合した公式EC「mix.tokyo」は回復基調に
自社EC売上は同24.4%減の26億2000万円(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

TSIは2月に公式EC「mix.tokyo」を「Shopify」でリニューアル。また、これまでブランド単位などで運営していた会員メンバーズサービスを「mix.tokyoメンバーズ」に統合した。旧メンバーズ会員の移行に遅れが生じ、大きく売り上げを落としたとしている。

一方、3月以降の売り上げは毎月継続的に伸長し、4月以降のCMGR(月平均成長率)は17.9%で推移し回復基調にあるという。3-4月は新サイトの安定稼働に努め、GWの販促施策が売り上げに貢献したという。6月はセールを前倒しで好調に推移。特にメンズカジュアル領域が好調で、前年同期比100%超が見えてきていると説明している。

「mix.tokyo」メンバーズは5月末時点で約45万人を獲得し、旧メンバーズの上位会員のうち80%の移行が完了した。また、店舗・ECの両組織が連動して相互送客を実行、OMO送客でEC売上高に約4%の押し上げ効果があったという。今後は新規獲得に舵を切っていくとしている。

そのほか、客単価は前年同期比8.3%増の1万7148円と好調に推移。購入意欲の高い顧客の意向に応えるサイト設計となったとし、カート投入率は前年水準を上回った。今後は戦略的に「買い回り」強化を高めるサイト開発・施策を実施予定としている。

TSIのEC刷新のその後。1Qの自社EC売上は約24%減、統合した公式EC「mix.tokyo」は回復基調に
統合した公式EC「mix.tokyo」は回復基調に(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

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