アマゾンが間接資材の販売を本格化、「産業・研究開発用品ストア」を開設
配送サービスなどの強み生かし、業界最大手MonotaROに対抗する
アマゾンは6月29日、産業用資材や研究開発用品などの間接資材を取り扱う「産業・研究開発用品ストア」を開設した。アマゾンでは従来から間接資材販売してきたが、ストアとして集約。詳しい条件でカテゴリ分けするといった工場の担当者などが利用しやすくし、新たな利用者の獲得につなげる。
「産業・研究開発用品ストア」は、手袋などの作業用消耗品、掃除機などの業務用清掃用品、 台車などの運搬・包装用品といった一般的なニーズの高いもののほか、工業用スイッチ、ねじ、計測機器など専門的な商品も取り扱う。取扱商品数はオープン段階で170万点。
専門的な商材は、検索のしやすさが重要になる。「研究開発用品」「エレクトロニクス部品」「ねじ・ボルト・ナット」「切削工具」「工作機器」などの12のカテゴリを用意、商品を探しやすさを高めた。
こうした商品はすぐに手元に欲しいといったニーズが高い。アマゾンの配送サービスの強みを生かし、利用者拡大につなげる考え。
間接資材の通販ではMonotaROが先行している。2014年12月期の売上高は前年比27.8%増の440億5700万円。MonotaROではカタログなどを発行しているが、すでに売り上げの約8割がネット経由の売り上げとなっている。取扱商品数は900万点超。最近では物流センターを増強するなど全国へのスピード配送ができる体制作りに力を入れている。
これは広告です