「人が探すコマース」から「AIが支援・代行するコマース」へ。富士ソフトがAIエージェントEC時代に向けた新たな戦略
富士ソフトが、AIエージェントが購買を支援・代行する「エージェンティックコマース」時代に向けた新戦略を発表した。AI接点から業務基盤までをつなぐ次世代コマース基盤の構築を掲げ、特設サイトや入門ガイドの公開を通じて企業の導入準備を後押しする。
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富士ソフトは8月6日、AIエージェントが購買を支援・代行する「エージェンティックコマース」時代に向けた新たなコマース戦略を発表した。翌7日には、企業のコマース変革を支援する特設サイト「Agentic Commerce」も公開。AI接点から企業の業務基盤までをつなぐ「次世代コマース基盤」の構築を、構想策定から実装、運用改善まで一気通貫で支援する姿勢を打ち出した。

富士ソフトは、コマースを取り巻く環境が「人が探すコマース」から「AIが支援・代行するコマース」へ移行しつつあるとみている。EC拡大期、オムニチャネル浸透期、チャネル統合・顧客体験の一体化を経て、富士ソフトは2026年以降を、AIエージェントが商品の探索、比較、購入を支援・代行する「立ち上がり期」と位置付けている。

こうした変化に対応するには、EC機能を単体で強化するだけでは不十分だという。AIエージェント経由の購買を成立させるには、商品情報、在庫、価格、注文、決済、受発注、基幹システムまでをシームレスにつなぐ必要がある。富士ソフトは、これまでグループで培ってきたEC、店舗、決済、受発注、基幹、物流までを横断する実装力を生かし、顧客接点から取引、業務処理、運用改善までを支える次世代コマース基盤の構築を支援する。
具体的な取り組みとして、富士ソフトは決済サービスを展開するStripeの「Stripe Partner Ecosystem」への参画も明らかにした。Stripeが提供する決済、認証、取引接続の機能と、富士ソフトグループのシステム構築力を組み合わせ、AIエージェントによる提案から注文、決済、業務処理までを一つの取引フローとして構築する。決済・収益化基盤の導入に加え、既存の基幹システムやCRM、データ基盤との連携、決済データを活用した運用改善までを支援対象とする。

8月7日に公開した特設サイトでは、エージェンティックコマースの全体像や、企業が取り組むべきテーマを整理して紹介する。富士ソフトの支援内容は、「構想整理」「アーキテクチャ設計」「システム構築・連携」「運用・改善」の4段階で紹介。構想段階から実装後の継続的な改善まで伴走する体制を訴求している。
また、特設サイトでは「Agentic Commerce入門ガイド」を無料で提供する。ガイドでは、基本概念や市場・購買行動の変化、代表的なユースケース、自社の現在地を確認するチェックリスト、段階的な準備の進め方などをまとめている。これから情報収集を始める企業が、自社にどのような影響があるのか、どの領域から優先的に対応すべきかを整理できる内容としている。
エージェンティックコマースは米国を中心に広がり、日本でも導入に向けた準備が進みつつある。AI経由の購買拡大による企業間競争の激化が見込まれるなか、富士ソフトグループは構想策定から運用改善までを支援し、AI接点と業務基盤をつなぐ次世代コマース基盤の実現を後押しする。


