アルペンの2026年6月期EC売上高は19%増の約300億円。新中期経営計画で「テクノロジーによる事業革新」を進める方針

アルペンの2026年6月期はEC売上高が前年比19%増の約300億円に拡大した。新中期経営計画では、AI活用やデジタル基盤への投資を軸に「テクノロジーによる事業革新」を進め、EC事業の成長加速をめざす方針を示した。

鳥栖 剛[執筆]

8月18日 9:00

スポーツ用品販売を手がけるアルペンの2026年6月期におけるEC売上高は、前年比19%増の約300億円となった。決算説明資料に掲載されたEC売上高の推移によると、2022年6月期から2025年6月期まではおおむね250億円前後で推移していたが、2026年6月期は大きく伸長した。

アルペンの2026年6月期EC売上高は19%増の約300億円。新中期経営計画で「テクノロジーによる事業革新」を進める方針
アルペンのEC売上高の推移(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

全社業績では、2026年6月期の連結売上高は前期比6.4%増の2859億5400万円。営業利益は同0.3%増の85億4300万円、経常利益は同3.7%減の100億7200万円、当期純利益は同12.5%増の62億6700万円となった。既存店のリニューアルや新規出店などの取り組みが進み、売上高は順調に拡大したとしている。

あわせてアルペンは、新中期経営計画「中期経営計画2029」を公表した。基本方針には「売上確保、シェア拡大へ注力」「テクノロジーによる事業革新」「企業ブランド価値の向上」の3つを掲げた。このうち「テクノロジーによる事業革新」では、AI活用やデジタル基盤への積極的な投資を進め、事業変革につなげる方針を示している。

ECを含むデジタル領域では、「デジタルサービス・顧客接点の強化」を重点施策に位置付けた。自社ECと外部モールの両輪でEC事業の成長加速をめざし、自社ECではオーガニック流入の拡大、AIエージェントなど最新技術の実装、UIの継続的な見直しによる購買体験の向上を進める。外部モールでは、強化カテゴリーを中心に品ぞろえを拡充し、大型セール時の販促も強化する。

このほか、LINEやSNSなどデジタル媒体での情報発信を拡大するほか、独自動画コンテンツの拡充、インフルエンサーやアンバサダーとの連携強化も推進する。

会員基盤を活用した施策も強化する。会員属性や購買行動の分析結果を踏まえ、1600万人超の会員への情報発信を強化するとともに、店舗とデジタル間の双方向送客につなげる考えだ。

アルペンの2026年6月期EC売上高は19%増の約300億円。新中期経営計画で「テクノロジーによる事業革新」を進める方針
新中期経営計画における「デジタルサービス・顧客接点」の強化についての概要(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)
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