日中間の越境ECなどを手掛けるウィ・ジャパンは、訪日中国人観光客を対象とした日本でのO2O展開に乗り出す。中国大手のIT会社テンセントおよびネット旅行会社のシートリップとの連携によるもので、中国の有力SNSや中国語のブランドサイトを通じた日本商品の情報拡散、実店舗で利用できるクーポンの発行などで訪日時の来店を促進。中国で普及しているモバイル決済の導入などで利便性の高い買物環境作りを目指す。第1弾としてジュエリーの製造販売を行うサダマツと取り組みを始めており、今年度中に参加企業を50社とする考えだ。

今回のO2O展開は、中国であまり知られていない日本の良質な商品・ブランドの認知度を高め、日本の実店舗、越境ECでの商品の購入促進を図ることを狙ったもの。

ウィ・ジャパンが「ウィーチャット」上で運営する日本商品販売サイト「微購物日本館」
日本商品販売サイト「微購物日本館」(画像はネットショップ担当者フォーラム編集部がキャプチャ)

流れとしては、テンセントが運営する「ウィーチャット」など中国の有力SNSから日本商品の情報を拡散し、中国語の商品説明サイトに誘導。さらにシートリップの「お買い物サービス」サイトに誘導し、同サイトのクーポンサービスを使い実店舗への来店につなげる仕組みで、訪日できない顧客やリピート購入顧客向けにウィ・ジャパンが「ウィーチャット」上で運営する日本商品販売サイト「微購物日本館」を通じ越境ECで商品を購入できるようにする。

サダマツとの取り組みでは、すでにSNSによる情報拡散を始め、中国語の商品説明サイトも開設。2月にはシートリップの「お買いものサービス」サイトでクーポン発行を開始する予定だ。

店舗に誘導した顧客の商品購入につなげるためには接客なども重要になるが、この部分では実店舗の支援ツールとして顧客が店頭商品に付されたQRコードにスマホをかざすと中国語の商品説明が見られる仕組みを提供。スムーズな接客と、買物リストを作って来店した訪日中国人旅行者が日本語の商品説明が分からずに購入を見合わせるといった販売機会損失の解消につなげる。

また、決済の部分でも、3月末以降にサダマツ店舗へテンセント子会社のテンペイが提供するモバイル決済サービス「ウィーチャットペイメント」を導入する。

「ウィーチャット」のアプリから操作を行い、スマホ画面に表示されるQRコードを店頭のタブレット端末で読み取る仕組みで、顧客は簡単かつ迅速、安全に決済でき、店舗側も導入コストが安く、「ウィーチャット」のIDとヒモ付いているため、自店で決済をした顧客にプッシュメールの送信などができる。

ウィ・ジャパンによると、中国ではスマホを使ったモバイル決済の普及が進んでおり、「日本でも中国と同じような決済環境を作ることが重要」(同社)と指摘。日本でのO2O展開で「ウィーチャットペイメント」が重要なツールになると見る。

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