石けんECサイトでカード情報392件漏えいか。セキュリティコードも

Webサーバーに外部から不正アクセスがあり、アプリケーションソフトが改ざんされた可能性がある

渡部 和章

2017年11月15日 7:00

石けんやボディーソープなどを販売するミヨシ石鹸は11月13日、通販サイト「ミヨシ石鹸 通信販売サイト」から顧客のクレジットカード情報が最大392件漏えいしたと発表した。

流出した可能性がある情報はカード会員の氏名、カード番号、有効期限、セキュリティコード。

Webサーバーに外部から不正アクセスがあり、アプリケーションソフトが改ざんされ、カード会員のデータが不正に取得された可能性があるという。

情報流出の対象は、2017年6月6日から8月31日の間に「ミヨシ石鹸 通信販売サイト」でクレジットカード決済を利用した顧客。

石けんやボディーソープなどを販売するミヨシ石鹸は11月13日、通販サイト「ミヨシ石鹸 通信販売サイト」から顧客のクレジットカード情報が最大392件漏えいしたと発表

カード情報が最大392件漏えいした「ミヨシ石鹸 通信販売サイト」

8月31日にクレジットカードの決済代行会社から情報流出の懸念があると指摘を受けた。ただちにカード決済の利用を停止し、第三者機関に原因究明を依頼。10月19日に詳細が判明した。

ミヨシ石鹸は再発防止策として、セキュリティ専門会社のアドバイスのもと、通販サイトのセキュリティ強化などに取り組むとしている。

EC業界におけるセキュリティ対策について

経済産業省主導の「クレジット取引セキュリティ対策協議会」(事務局は日本クレジット協会)は、2017年3月8日に公表した「クレジットカード取引におけるセキュリティ対策の強化に向けた実行計画-2017-」において、EC事業者に対して2018年3月までにカード情報の非保持化、もしくは「PCI DSS準拠」を求めていく方針を掲げた。

カード情報の漏えいの頻度が高い非対面(EC)加盟店については原則として非保持化(保持する場合はPCI DSS準拠)を推進。EC加盟店におけるカード情報の非保持化を推進するため、PCI DSS準拠済みのPSP(決済代行会社)が提供するカード情報の非通過型(「リダイレクト(リンク)型」または「JavaScriptを使用した非通過型」)の決済システムの導入を促進するとしている。

また、独立行政法人情報処理推進機構では不正アクセス対策についての資料をまとめており、「安全なウェブサイトの作り方」などを閲覧することができる。

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