「楽天市場」出店者からの課題や施策の提案に幹部が出した答えは? 「第3回 楽天市場サービス向上委員会」の内容まとめ
楽天グループと、「楽天市場」出店店舗による独立した任意団体である「楽天市場出店者 友の会」は「第3回 楽天市場サービス向上委員会」を2022年1月17日に実施、「楽天市場」の課題や施策についての提案を踏まえ意見交換を行った。
「楽天市場サービス向上委員会」は、地域・コミュニティ、サステナブル・SDGs、システム、物流などのトピックについての改善を協議する分科会によって構成。「第3回 楽天市場サービス向上委員会」では、これまでの分科会での議論を総括し意見交換を実施した。
店舗と楽天、自治体の連携を通じ、各地域の課題解決や地域活性化をめざす「地域・コミュニティ分科会」の提案内容
- コロナ禍で地元の店舗同士がオフラインでつながれる機会が減少している現状に対し、情報交換や交流ができる場として、地域ごとに店舗が集まれる地域コミュニティの創出や地域でのオフラインイベントの開催を、検討してほしい。
- Eコマースに関する、各地の事業者とそのステークホルダーの相互理解向上のため、地域の学生向けにEコマースに関する出張授業を開催するなど、地域の将来を支える次世代への教育を支援してほしい。
店舗のSDGsに関する取り組みの支援・促進をめざす「サステナブル・SDGs分科会」の提案内容
- 店舗のSDGs取組促進をめざした「楽天大学」講座の拡充、ECCのサポート体制の強化を検討してほしい。
システムの改善とユーザーがより便利に「楽天市場」を利用できるシステムを検討する「システム分科会」の提案内容
- 商品購入時に配送予定日を表示してほしい。
- 商品検索時に、アイテムごとにサイズやカラーなどをわかりやすく表示してほしい。
- システムに関する店舗の理解促進のため、店舗同士でシステムに関して情報交換できる場を提供し、楽天の社員にも参加してほしい。
物流課題の解決に向けた支援などをめざす「物流分科会」の提案内容
- 店舗が物流サービスについて理解を深められる機会を提供してほしい。
- 店舗や商材ごとに配送についての課題は異なるため、コンサルティングや勉強会など、店舗と楽天が各店舗の課題について一緒に考える仕組みを検討してほしい。
店舗の声に対する楽天グループ役員の回答は?
「第3回 楽天市場サービス向上委員会」には、楽天グループから武田和徳氏(副社長執行役員 コマースカンパニー プレジデント)、野原彰人氏(執行役員 コマースカンパニー COO&ディレクター)といった幹部が出席。
各分科会からの提案内容について以下のように回答した。
提言いただいた内容は、楽天内で検討している内容も含まれており、今回のご提案を真摯に受け止めて改善に取り組んでいきたい。
物流については、「楽天スーパーロジスティクス」を店舗さんがより利用しやすいサービスにするために、楽天としてサポートする仕掛けが必要だと考えている。
オンラインでのイベント開催で非常に多くの店舗さんに参加いただけるようになっているが、コロナ禍が落ち着き次第、「楽天タウンミーティング」など各地でのオフラインでのイベントも開催していきたい。
全ての店舗さんのニーズに合ったシステムを提供することを目指し、日々改善を重ねているが、今回のご提案のように、店舗さん側から課題の優先順位を付けていただけたのは非常にありがたい。
今後、より多くの店舗さんとコミュニケーションし、リアルな声を聞ける場をつくり、Win-Winの関係を深められるようにシステムを改善していきたい。