“お客さんとの対話”を軸にした店舗運営へ――。新生「イーザッカマニアストアーズ」がグランドReオープン

経営破綻から再出発した「イーザッカマニアストアーズ」が3月3日にグランドReオープン。“お客さんとの対話”を軸に共創型運営へ舵を切る。

鳥栖 剛[執筆]

8:30

経営破綻を経て再出発したレディースアパレルEC「イーザッカマニアストアーズ」が、3月3日に「グランドReオープン」を迎えた。運営するのは、婦人服や子供服の卸売りなどを手がけ、「神戸レタス」のマキシムを擁するフジスターの事業承継を受けて設立したズーティー。「イーザッカマニアストアーズ」は旧体制の一部メンバーが運営に関わる形で、2025年10月末に再開していた。

“お客さんとの対話”を軸にした店舗運営へ――。新生「イーザッカマニアストアーズ」がグランドReオープン
「イーザッカマニアストアーズ」が、3月3日に「グランドReオープン」

春シーズンに合わせたラインナップが整い「グランドReオープン」

ズーティーによると、再開当初は事業終了に伴う在庫整理や流通の過程で、商品やサンプルが各所に散在。さらに事業終了で業務が止まっていた影響で商品企画も半年以上停止していたため、すぐに販売できる商品はごくわずかだったという。

その後、散在していた商品の買い戻しや商品企画の再開を進め、春シーズンに合わせたラインナップが整い、「グランドReオープン」に至った。

「グランドReオープン」に合わせ、2026年春夏の新作ラインナップページも公開。定番アイテムに加え、アクセントになるアイテムやイメージルックまで一度に見渡せる内容とした。

「グランドReオープン」に合わせた企画として、春のスタートに合わせた特別価格企画を展開。商品発送時にビジュアルペーパーを同梱し、ミシン目付きのクーポンを切り取って楽しめる仕掛けも用意したという。3月9日21時から39時間限定で「10人に1人が無料になる」企画も実施している。

“お客さんとの対話”を軸にした店舗運営へ――。新生「イーザッカマニアストアーズ」がグランドReオープン
「グランドReオープン」に合わせた企画も実施
39時間限定で「10人に1人が無料になる」企画も

広告や価格競争に頼らない「健やかな店舗運営」へ

新生「イーザッカマニアストアーズ」は、広告や価格競争に頼らない「健やかな店舗運営」をめざし、「お客さんとの対話」を根幹に据えた運営へ舵を切るという。具体的な取り組みとして、再販希望を募る「再販リクエスト企画」、着用コメントページを作る「着るスタッフ募集企画」、愛用アイテムの画像を募る「使い込み選手権」などをあげている。

一度は「閉店」という形になったが、たくさんのお客さんの「声」に支えられ、同じ思いで事業を継承したいと手をあげてくれたフジスターを親会社に、「イーザッカマニアストアーズ」は「ずっと卒業しないでいいお店」をめざして再スタートした。「何回オープンするんだ」と言われるかもしれないが、このグランドReオープンを節目に、お客さんと一緒にお店を育んでいきたいと思っている。好きなものが変わっても、年齢を重ねても、その時々の自分にちょうどいい服を選べるお店として、「いつものあの服」があるお店として。これからも、お客さんとともに、わたしたちにしか作れないお店を続けていく。(イーザッカマニアストアーズのコメントより)

経営破綻後の再生の経緯

「イーザッカマニアストアーズ」の旧運営元の有限会社ズーティーと関連会社4社は、2025年4月15日付で事業を停止し、同年6月に破産手続き開始決定を受けた。自社ECや「楽天市場」などで展開し、「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー(SOY)」の常連受賞店としても知られ、2018年9月期には売上高約40億100万円を計上していた。

2018年12月の物流トラブルで出荷業務が滞ったことや実店舗縮小などで収益が悪化。コロナ禍の影響も受けた。SNS活用やインフルエンサーとのコラボなどで売上回復を図ったが、円安による仕入れ価格の高騰やコロナ融資の返済負担が重荷となり、資金繰りが限界に達して事業継続を断念した。

婦人服や子供服の卸売りなどを手がけるフジスターは、旧ズーティーからイーザッカマニア事業(婦人衣料EC販売)を継承し、運営会社として新たに「株式会社ズーティー」を設立。フジスターは、EC市場の成長性に加え、自社の婦人服企画製造卸事業との親和性が高く、シナジーの発揮が見込めることから事業を継承したとしている。

新会社の代表には、フジスターの社長を務める藤井尊徳氏と林純司氏が就任。店長には、これまで通り浅野かおり氏が就いた。

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