スマホで買って翌月コンビニ払い。ネットプロテクションズがカードレス決済サービス「atone(アトネ)」リリース
ネットプロテクションズは6月21日、新しい決済サービス「atone(アトネ)」の提供を開始した。atoneは携帯番号とパスワードのみで決済し、翌月をまとめてコンビニで支払う仕組み。代金はネットプロテクションズが立て替え、未回収リスクもネットプロテクションズが負う。手数料は1.9%+30円より。
クレジットカード不要の決済サービス
新規登録時の与信上限は税込5万円(口座振替の登録により10万円まで利用可能)。ユーザーが負担するのは毎月の請求書発行費用90円のみ。利用金額0.5%分のポイントがたまり、たまったポイントは支払いに利用できる。
アプリでは利用明細が即時に発行され、今月の利用額が円グラフで確認できる。
本人確認にはSMS認証を使用する。初回登録時と利用時に与信審査を行うが、リアルタイムで行うため待ち時間は発生せず、離脱のリスクは低いという。導入企業にかかる手数料は下記のとおり。
決済手数料(非課税) | トランザクション費用 | 月額固定費(税別) | 初期費用 | |
スタンダードプラン | 2.9% | 1取引 30円 | 0円 | 0円 |
プレミアムプラン | 1.9% | 1取引 30円 | 48,000円 | 0円 |
ebisumart(インターファクトリー)とeltex(エルテックス)はシステム連携済み。EC-CUBE(ロックオン)とCOMPANY EC Series(ワークスアプリケーションズ)が連携予定。
15年の蓄積から生まれた新サービス
同社では15年にわたって「NP後払い」を運営してきた。NP後払いの累計ユーザー数は1億人、流通総額は約1,400億円。同社調べによると、EC企業の62%が後払い決済を導入しており、その64%がNP後払いを利用している。
今後もNP後払いは継続し、NP後払いで新規のユーザーを受け止め、リピーターをatoneに誘導していきたい考え。
代表取締役社長の柴田氏は、15年間で蓄積されたBtoCで1億件、BtoBで100万社のデータと、毎月300万通の請求書を送り、処理する組織の能力、数10億の投資でひたすら精度を上げてきたシステムが自社の強みと語った。
この会社を始めた15、6年前からこのサービスをやりたいとずっと思っていたが、当時はパワーがなくてできなかった。5年前からこのサービスの構築に取り組んできて、今日ついにリリースできた。個人的に感慨深い。(柴田氏)
ECの物販からスタートし、デジタルコンテンツやチケット、リアル店舗でも利用を広げたい考え。3年後に流通額1,000億円、ユーザー数1,000万人が目標。