電通マクロミルインサイトは1月8日、生活者におけるAIの浸透状況や受容度、購買行動への影響を把握することを目的とした「購買行動におけるAI浸透度調査」の結果を発表した。生活者の約半数がAIツールの利用経験を持つ一方で、「買い物・購買」にAIを活用している人は1割未満にとどまっており、AI活用は日常利用と購買行動の間にギャップがあることがわかった。
AIツールの利用経験
AIツールの利用経験を聞いたところ、調査対象者全体の51%と約半数が「利用したことがある」と回答した。年齢層が若いほど利用率が高い傾向にあった。利用経験のあるAIツールは全世代で「ChatGPT」が最多となり、生成AIの代表的な存在として定着しつつある。
直近3か月のAI活用目的
直近3か月以内のAI活用目的を見ると、年代によって傾向の違いが見られた。10代では勉強・趣味・日常の相談事など複数のシーンでAIを活用しており、活用範囲が広い。AIは特定の用途に限定されず、生活のさまざまな場面で利用され始めているようだ。
AIの「買い物・購買に関する目的」の活用
AIを「買い物・購買に関する目的」で活用している割合は全体で8%と1割未満にとどまった。AIは日常的なタスクや思考支援のツールとしては浸透しつつあるものの、購買行動への影響は現時点では限定的だ。
ただ、今後の利用意向は高い。買い物やそのための情報収集にAIを「利用したい」「やや利用したい」と回答した割合は全体で37%。10代では56%、20代では49%と若年層では半数近くにのぼっている。現時点で「使っている人」は少ないものの、「これから使いたい」と考える層が、特に若年層で高くなっている。
生成AIやAIエージェントに対する信頼度
生成AIやAIエージェントに対する信頼度については、「とても信頼できる」「信頼できる」「やや信頼できる」と回答した割合が全世代でいずれも約50%になった。この水準はSNSと同程度で、テレビCMに次ぐ信頼度になっている。
電通マクロミルインサイトでは今回の調査で、AIが生活者の日常に浸透している一方で、購買行動への影響はまだ限定的という「過渡期」の姿が浮き彫りになったとまとめている。一方、AIに対する信頼や購買への活用意向は、今後の拡大の余地がある水準にあるとした。
調査概要
- 調査機関:電通マクロミルインサイト
- 実施期間:2025年10月2日~2025年10月6日
- 手法:インターネット調査
- 対象者:全国15~69歳の男女
- サンプル数:計1200
