一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)のPC・タブレット事業委員会は3月27日、一般ユーザーにおけるAI活用状況に関する調査結果を公表した。調査によると、AIの利用経験者は全体の43%で、20代では61%に達した。AIに対する信頼度は62%、満足度は69%と、一定の評価を得ている。
AI利用目的は「情報検索」がトップ
AIの利用目的は、「情報検索・ニュース把握」(52%)が最も高く、「学習・自己啓発」(30.2%)、「創作・エンタメ」(22.5%)、「日常タスクの効率化」(22.4%)が続いた。
活用意向は58%、PCリテラシーが高いほど意欲も上昇
AIの活用意向について、「活用したい」「やや活用したい」の合計が58%だった。PCリテラシーが高いほど活用意向も上昇する傾向があり、上級者では77%に達した。
活用したい理由として、「勉強や調べ物を効率的・より深く行いたい」(53%)、「日常生活をもっと便利・快適にしたい」(52%)、「解決できない問題のヒントが欲しい」(51%)などが上位に挙がった。また、「文章作成やコミュニケーションを支援してほしい」(36%)も多く、PCとの親和性が高い用途が目立った。
AIは情報検索や学習支援にとどまらず、日常の課題解決ツールとして浸透しつつある。
信頼度62%、一方で不安も42%
AIに対する信頼度は、「信頼している」「やや信頼している」の合計で62%だった。
また、「満足」「やや満足」は計69%と、信頼度を上回った。
一方、「不安」「やや不安」と感じている割合は計42%だった。
不安の理由としては、「誤った情報が提供される可能性」(69%)が最多で、PC初級者では77%に達した。次いで「AI技術の悪用」(48%)、「AIへの過度な依存による能力低下」(43%)、「プライバシーや個人情報の取り扱い」(42%)が続いた。
こうした背景から、生成AIのハルシネーション(誤情報生成)リスクを踏まえ、「複数回の質問」「別表現での再質問」「出典確認」といったユーザー側の確認行動の重要性も示唆された。
AI活用デバイスはPCがトップ
AI活用に適したデバイスとしては、「パソコン」が69%でトップ、「スマートフォン」が66%で続いた。特にPC上級者では「パソコン」が80%となり、「スマートフォン」(69%)を11ポイント上回った。
JEITAは、画面の見やすさや入力操作のしやすさが、AI活用時のPC評価につながっていると分析している。
PCトラブル解決でもAI活用が進展
PCトラブルの対処方法としては、「ネットで検索」(61%)が最も多く、「AIに聞く」は全体で4位(15%)だった。一方、PC上級者では2位(27%)に入った。
対処方法の有用性では、「AI」が90.4%と最も高く、「家族・友人・知人」(89%)を上回った。AIがサポート窓口や検索の代替・補完として機能し始めていることがうかがえる。
AIで解決できたトラブルは、「Wi-Fiに接続できない/不安定」(36%)が最多で、「動作が重い/フリーズする」(28%)、「ネットワーク接続できない/速度が遅い」(26%)が続いた。
トラブル対応への満足度は、「満足」「やや満足」の合計で90%に達し、不満はごく少数にとどまった。
調査概要
- 調査タイトル:AI活用状況に関するアンケート調査
- 調査委託先:マクロミル株式会社
- 調査手法:インターネットリサーチ
- 有効回答数:〈事前調査〉1万サンプル、〈本調査〉1236サンプル
- 調査時期:〈事前調査〉2025年10月30日~11月2日、〈本調査〉2025年10月31日~11月2日
