楽天・三木谷社長「誰でも簡単に便利にAIを活用できるようにする『AIの民主化』」で業務・マーケティング、オペレーションの効率向上に挑戦【年頭挨拶】

三木谷浩史会長兼社長は挨拶で、「楽天エコシステム(経済圏)」の拡大と、「AIの民主化」を成長戦略の柱として掲げた。

鳥栖 剛[執筆]

1月7日 8:30

楽天グループの三木谷浩史会長兼社長は1月5日に2026年の年頭挨拶を公表し、2025年の実績と今後の方向性を示した。挨拶で、「楽天エコシステム(経済圏)」の拡大、「AIの民主化」を成長戦略の柱として掲げた。

楽天グループの三木谷浩史会長兼社長は1月5日に2026年の年頭挨拶を公表し、2025年の実績と今後の方向性を示した。挨拶で、「楽天エコシステム(経済圏)」の拡大、「AIの民主化」を成長戦略の柱として掲げた
年頭の挨拶をする楽天グループの三木谷浩史会長兼社長

グループ全体では、楽天モバイルや「Rakuten AI」を含めたエコシステムの拡大により、年間のグローバル流通総額が48兆円を超える規模に拡大。楽天シンフォニーなどITプラットフォーム事業の海外展開も進展しており、楽天グループ全体のスケールが一段と拡大している。

国内ECは、インターネットサービス事業における年間国内EC流通総額が6兆円を超え、過去最高を更新。「楽天市場」を中心としたEC取扱高が引き続き堅調に推移している。

フィンテック分野も成長が続く。楽天カードのショッピング取扱高は2025年第3四半期に6兆7000億円に達し、楽天銀行の口座数は2025年11月末時点で1751万口座、楽天証券の総合口座数は同年11月5日時点で1300万口座を突破した。

楽天モバイルの契約回線数は、サービス本格開始から5年8か月で1000万回線を超えた。モバイル、カード、銀行、証券、ECが相互に送客し合う構造が強まり、エコシステム全体の顧客接点が拡大している。

三木谷氏は、これまで楽天が「Eコマースの民主化」「フィンテックやスポーツの民主化」「携帯市場の民主化」に取り組んできたと説明。そのうえで、新たなテーマとして「AIの民主化」を掲げ、誰もが簡単にAIを活用できる環境を整えることで、出店店舗を含むパートナー企業の業務効率化、マーケティング、オペレーションの高度化を進めていく考えを示した。

今後は、汎用的なAI活用だけではなく、EC、フィンテック、モバイルなど各事業のデータを掛け合わせることで、楽天エコシステムをさらに進化させるAIの開発に注力するとしている。物価高や産業構造の変化が続くなか、データとAIを最大限に活用し、エコシステムの拡大と持続的な成長の両立をめざす方針だ。

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