みなさん、睡眠足りてますか~? 睡眠って日中のパフォーマンスに直結するから結構大問題ですよね。オーストラリア発の人気マットレスを販売するコアラ・マットレスさんが開催した「コアラ・ラスリープ・ラボ」に伺ってきたので、創業1年で13億円も売り上げたヒットの理由と、予防医学研究者で医学博士の石川善樹氏による、睡眠に関するいい話についてご報告したいと思います。

ところでコアラ・マットレスとは?

Koala Sleep Japan(以下、コアラ)はオーストラリアのダニエル・ミルハムとミッチェル・タイラーという2人の元ラガーマンが、寝具のECベンチャーとして2015年に共同創業した会社。創業1年目で13億円、2年目には33億円を売り上げ、2017年に日本に上陸しました。この動画を見たことがある人も多いのではないでしょうか?

ワイングラスを置いてマットレスに飛び乗っているのが創業者の1人。マットレスの開発中に振動吸収性が非常に高いことがわかり、「これをどう伝えたら良いのか?」と考えた結果、この動画が生まれたそうです。オーストラリアはワインの生産も盛んなことから、ワインが使われたみたいですが、赤い色が目を引きますね。ドキドキしますね……。

このワイングラステスト、表参道の「スリープ・ラボ」でもやってくれました。ジャンプしているのは同社のマーケティングマネージャーのアダム翔太氏です。

トリックじゃなかったんですね……。普通のベッドでやったら多分大惨事ですが、ホントにグラスが倒れません。倒れない理由はコアラが独自開発したウレタンフォーム「クラウドセル」。反発力の高いサポート層と柔らかい上の層の2層構造に秘密があるそうです。

コアラはこの振動吸収性により、「隣で寝ている人の眠りを邪魔しない」ということで話題になりました。コアラの調査でも「コアラ・マットレスを使用した場合、同居中のパートナーと同じマットレスで寝る率が30%アップ。さらに、一緒に寝た場合の睡眠満足度も20%高い」という結果が出たそうです。

睡眠の質が40%高かった
疲労が完全に回復したと感じた人の割合は、使用しなかった場合と比べて約5倍
同居中のパートナーと同じマットレスで寝る率が30%アップ。一緒に寝た場合の睡眠満足度も20%高い結果に
「コアラ睡眠調査」より、睡眠の質、疲労回復度、パートナーとの快眠率について
(2018年9月~11月、全国の男女約1,200人を対象にオンラインで調査)

実店舗なし・ネット専業ならではの戦略

コアラはリアルな販売チャネルを持たず、ネット専業を続けることで、他社の同等のマットレスと比較して低価格を維持していますが、マットレスという寝心地が最優先になるアイテムをECだけで販売するために、超えなければならないハードルがいくつもありました。そのために設けているのが120日間のトライアル期間と10年保証

大型家具なので送料や搬入も気になります。コアラでは送料無料、「圧縮ロール梱包」で荷姿が抱えられるサイズの箱のため、搬入に困らないのも魅力です。また、不定期に顧客接点の場を設けています。6月8日、9日の2日間、表参道でおこなった「スリープ・ラボ」もその1つ。

コアラ「スリープ・ラボ」@表参道
「コアラ・スリープ・ラボ」@表参道の様子。上階には試しに寝られるコーナーや、あのワイングラステストを体験できるコーナーもありました
コアラ「スリープ・ラボ」@表参道
コアラ・マットレスのマスコットキャラクター「コアラのココちゃん」もいましたよ。ちなみに、コアラ・マットレスの名前の由来は、コアラが1日18時間以上寝ることと、会社発祥の地・オーストラリアで愛される動物という2つがあるそうです

夏には美術館のイベントにコアラ・マットレスが登場します! 東京都現代美術館で7月20日から開催される展覧会「あそびのじかん」では、6名の作家たちが「遊び」をテーマに制作した、大人も子どもも楽しめる作品が展示されます。

コアラ・マットレスは、ゲームや遊戯で用いられる道具やルール、言葉、イメージ、物語を多用し、再構成する手法で作品制作をしている「うしお」氏の展示エリアの中に設置され、来場者が寝そべり、思い思いに時間を過ごすことで作品として完成します。「きちんと寝心地にこだわったマットレスで作品作りをしたい」といううしお氏のリクエストで実現したそうです。

「あそびのじかん」展覧会情報
  • 日時:7月20日(土)〜10月20日(土) 10:00〜18:00
  • 会場:東京現代美術館(企画展示室1F/3F B室)

※ 観覧料や詳しい開場時間・休館日については公式Webサイトをご確認ください

睡眠講座を受講して「ほお~!」と思ったこと

続きまして、予防医学研究者で医学博士の石川善樹氏による「睡眠講座」で学んだことをお伝えします。

① 朝型か夜型かは遺伝子で決まっている

睡眠は遺伝で左右されるそうです。睡眠に関わるとされている遺伝子で、朝型(「AA」タイプ)、夜型(「GG」タイプ)、中間タイプ(「AG」タイプ)の3つに分けられるそうです。夜型の人は朝ボンヤリしていたりイライラしていたりしますが、夕方から夜にかけては元気。

朝型と夜型では、生活リズムがだいたい2~3時間違い、「いつ寝たら良いのか」も朝型か夜型かによる。自分はどのタイプかは、両親を見たらだいたいわかるとのこと。努力で朝型になれると思っていました。もうスッパリあきらめて夜型として生きていきます!

② 必要な睡眠時間は人によって異なる

統計的に見ると平均睡眠時間は、10代前半で8時間以上、25歳で約7時間、45歳で約6時間半、65歳になると約6時間だそうです。年を取ると睡眠時間は減りますが、自分にとって適切な睡眠時間は、日中眠くならない程度お昼ご飯の後に眠くなるなら、睡眠が足りてないということだそうです。

最近「お昼寝が良い」という説も目にしますが、先生によると「本当は仮眠を取らなくても良い状態を目指すのが一番良い」とのこと。どうしてもお昼寝する場合は20分以内にしましょう。

③ でも6時間睡眠じゃ寝不足です

いくら「必要睡眠時間は人による」といっても、6時間以下は短か過ぎだそうです。6時間睡眠だと7時間睡眠の人と比べて脳の老化が2倍のスピードで進むそうです! 睡眠が足りないと脳の老化速度が速いんですね。

④ なぜなら、睡眠には3つのステージがあるから!

7時間6時間5時間4時間3時間2時間1時間200分100分100分レム睡眠(心の疲れを取る)浅い睡眠(体の疲れを取る)深い睡眠(脳の疲れを取る)
講演資料を元に編集部で作成

睡眠には「序盤」「中盤」「終盤」の3つのステージがあり、大まかにいうと序盤で深い睡眠が訪れ、脳の疲れを取ります。中盤は浅い眠りですが、体の疲れを取ります。終盤はレム睡眠が訪れ、心の疲れやストレスを取るそうです。

睡眠時間が6時間を切っているということは、心の疲れが全然取れていないということ。大事な順番に疲れを取っていっているんでしょうね、まず脳、次に体、最後に心ということで。また、「6時間以降で記憶が定着する」とも言われています。だから、睡眠時間が少ないと忘れっぽくなると言われているんです。(石川氏)

⑤ 寝だめもダメ!

「平日は忙しくて寝不足になりがちだから、せめて休日はたっぷり寝よう」と思いがちですよね。実際、休日は平日より2時間から4時間遅く起きる人が多いというデータがあるそうです。しかし、残念ながら寝だめはダメ。なぜなら、時差ぼけ状態になるから。休日明けの月曜日の朝から時差ぼけ状態になり、その影響は水曜日まで残るそうです。木曜日と金曜日で復活しても、土日でまた崩れる……これでは悪循環ですね。

寝るのは何時でも良いけど、起きる時間は一定にするべきです。生活リズムは起きる時間で決まります。ただし、分単位で神経質になる必要はありません。1時間前後の誤差は大丈夫です。(石川氏)

⑥ 時差ボケを治すには

時差ぼけの治し方も教えてもらいました。まず、(これからいる現地時間の)目覚めたい時間を決め、その12時間前から何も食べない(空腹状態を作る)。12時間経ったら何か食べる。これで脳にスイッチが入ります。さらに、光に当たったりちょっと運動したりするとさらに効果的だそうです。

飛行機ではこちらの時差ぼけを考慮してくれないので、出されたものを食べていると時差ぼけします。(石川氏)

これって、乱れに乱れてしまった睡眠サイクルをリセットするのにも使えそうですね!

⑦ 何時に寝てもお肌のゴールデンタイムはやって来る!

かつて「お肌のゴールデンタイムは22時から2時。この時間帯に寝ていないとダメ」と言われていました。しかし、そんなことはなく、深い睡眠が取れれば成長ホルモンは出るそうです。夜中に寝ようとも深い睡眠が取れさえすれば、ちゃんと成長ホルモンの恩恵を受けられるんですね!

「深い睡眠」の大敵がお酒。お酒は飲んだときは入眠作用がありますが、時間が経つと覚醒作用が出てくるため、深い睡眠を妨げます。寝酒はやめましょうね……。

⑧ 効果測定をしてみよう

まとめると、「忙しくて8時間も寝られない」という人も、最低限やった方が良いのは、起床時間を一定にすることと、深い眠りに入れるような工夫をすること。例えばマットレスや枕、室温など、短時間で深い眠りに入れる環境を整えるべく、いろいろと試してみるしかなさそうです。先生は「主観的なものだけでなく、ぜひ測って効果を確認してみてほしい」と言います。

体重も測るから調整がききますよね。最近はアプリで睡眠の状態を測れるものがありますから、測ってみてください。ただ、主観的な評価と客観的な評価がズレるということはあります。「ああ、よく眠れた」と思っても、データ上は眠れていないことがあります。逆にデータ上はしっかり眠れているのに「ぜんぜん眠れなかった」という感覚を持つことがあります。これが睡眠のややこしいところ。睡眠についてはまだよくわかっていないことが多いんです。(石川氏)

充実した睡眠のために、睡眠環境を工夫して、効果測定してみましょう!

予防医学研究者 石川善樹氏
予防医学研究者の石川善樹氏。東京大学医学部健康科学科卒業、ハーバード大学公衆衛生大学院修了後、自治医科大学で博士(医学)取得。 「人がよりよく生きるとは何か(Well-being)」をテーマとして、企業や大学と学際的研究をおこなう。専門分野は、予防医学、行動科学、計算創造学など。著書に『疲れない脳をつくる生活習慣―働く人のためのマインドフルネス講座』(石川善樹 著/プレジデント社 刊)など
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