大嶋 喜子[執筆] 7/14 6:30

マイスタースタジオが全国の男女500人を対象に実施した「レビュー記事に関する意識調査」によると、商品・サービスを調べるときに「レビュー記事を参考にする」と回答した割合は95.8%にのぼった。参考になるレビューの特長は「デメリットも記載されている」「具体的な記載がある」「視覚情報がある」などがあった。調査期間は2025年5月1~5日。

95.8%が商品・サービスを調べるときに「レビュー記事を参考にする」

商品やサービスを調べるときにレビュー記事を参考にするかを聞いたところ、最も多かったのは「よくする」で66.0%、続いて「たまにする」が29.8%で、合計95.8%が「参考にする」と回答した。

マイスタースタジオは「購入前にレビュー記事を参考にする理由は、『失敗を回避したい』『ある程度商品の使用感などを予想して、安心して購入したい』という気持ちがあるため」と推測している。

商品やサービスを調べるときにレビュー記事を参考にするか
商品やサービスを調べるときにレビュー記事を参考にするか

参考になるレビューの特長1位は「デメリットも記載されている」

参考になるレビューの特長は、「デメリットも記載されている」が最多で54.2%、続いて「具体的な記載がある」が36.4%、「視覚情報がある」が19.4%だった。

マイスタースタジオは「消費者がレビュー記事を読む際に重視するポイントは、信頼性、具体性、視認性に分類できる。情報が具体的で写真などの視覚情報で証拠を提示することで、信頼性が高まる」と考察している。

参考になるレビューの特長(複数回答可)
参考になるレビューの特長(複数回答可)

「デメリットも記載されている」と回答した人からは、「デメリットを踏まえてでも欲しいと思えるかがわかるので、悪いレビューは助かる」「良いところばかり見ていると、実際利用した際にがっかりすることも多い」「悪い部分も知ったうえで、納得して購入したい」「購入後のギャップを最小限に抑えたい」といったコメントがあがった。

「具体的な記載がある」と回答した人からは、「具体的なレビューがいい。例えば機械なら使用感や『すぐ壊れた』などの情報、食品なら味や調理の簡単さの情報など」「読んでいると使い勝手がイメージできる」といった意見があがった。

「視覚情報がある」と回答した人からは、「商品レビューの場合は、大きさや色味がわかる画像や動画が添付されているもの。また画像や動画がなくても、『公式の写真より青みが強いです』など言葉でわかりやすく説明されていると参考になる」「文字だけでなく、画像や動画での検証や考察がなされていること。視覚情報があるだけでわかりやすい」「写真や動画があると信憑性が高まるため、まずはイメージできるものがあるか探す」といった声があがった。

参考にならないレビューは「メリットしか書いていない」

参考にならないレビューの特長について聞いたところ、最も多かったのは「メリットしか書いていない」で30.0%、続いて「情報量が少なすぎる」が23.0%、「具体的な記載がない」が16.0%だった。

参考にならないレビューの特長(複数回答可)
参考にならないレビューの特長(複数回答可)

「メリットしか書いていない」と回答した人からは、「やけに褒めてばかりの文章や、整いすぎていてキレイすぎる文章だと、『お金もらって書いた人かな?』と思ってしまう」「商品を必要以上に褒めちぎっていると、サクラではないかと疑ってしまう」といった声があがった。

「情報量が少なすぎる」と回答した人からは、「内容が薄いものは参考にならない」「『良かった』『悪かった』だけで、情報がほとんどない」「大したことのないレビューや口コミが多い場合、まったく参考にならない」といったコメントがあがった。

「具体的な記載がない」と回答した人からは、「主観的な感想のみで具体性に欠けるコメント」「体験談が書かれていなくて情報源にならないもの」といった意見があがった。

94.8%が「レビュー記事が購入・利用のきっかけになったことがある」

レビュー記事が商品やサービスの購入・利用のきっかけになったことがあるかを聞いたところ、「よくある」が38.6%、「たまにある」が56.2%で、合計94.8%が「ある」と回答した。

マイスタースタジオは「消費者は商品・サービスに興味をもってレビュー記事を読む。そのためレビュー記事で良い体験談、自分に合いそうな使用感などポジティブな方法を仕入れると、購入意欲が喚起されやすくなる」と解説している。

レビュー記事が商品やサービスの購入・利用のきっかけになったことがあるか
レビュー記事が商品やサービスの購入・利用のきっかけになったことがあるか

調査概要

  • 調査対象:全国の男女500人(女性350人、男性150人)
  • 回答者の年代:10代 1.0%/20代 15.6%/30代 35.8%/40代 26.4%/50代以上 21.2%
  • 調査期間:2025年5月1~5日
  • 調査方法:インターネットによる任意回答
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