Amazonの物流ロボット100万台目が日本で導入、アマゾンが進めるAIを活用した物流革新

Amazon Roboticsでは新しい生成AIモデル「DeepFleet」を導入しFC内の業務効率化を図っている。同AIモデルは、配送ネットワーク全体でロボットの動きを調整しFC内での移動を最適化、ロボット群の移動時間を10%改善する

鳥栖 剛[執筆]

7月14日 8:30

Amazonは7月1日、世界で300か所以上の物流拠点であるフルフィルメントセンター(FC)に配備している物流ロボット「Amazon Robotics(アマゾンロボティクス)」の導入が、100万台を突破したと明らかにした。100万台目は日本のFCに配備したという。

「Amazon Robotics」は、ロボットが商品棚を持ち上げて移動する物流ロボット。新しい生成AIモデル「DeepFleet」を導入し、FC内の業務効率化を図っている。

「DeepFleet」は、配送ネットワーク全体でロボットの動きを調整し、FC内での移動を最適化、ロボット群の移動時間を10%改善するという。これにより、多くの商品をFCに保管でき、配送の迅速化とコスト削減につながるという。

また、学習し改善するAIを基盤としているため、ロボット同士の連携を最適化する新しい方法に改善を続けているという。

「Amazon Robotics」10年間のイノベーション

Aamzonによると、重い商品を持ち上げる作業や反復作業をロボットが代替、現場で働く人たちの身体的な負担の軽減につながっている。また、Amazon Career Choice(Amazonで働く人々のためのキャリア支援プログラム)を通じて、システム運用など技術的な役割に必要なスキルを習得できるよう支援しているという。

2019年以降、70万人以上の社員が先端技術に焦点を当てた研修を通じてスキルアップ。2024年末にアメリカのルイジアナ州シュリーブポートに立ち上げた次世代のFCでは、高度なロボティクスの導入で、信頼性管理、メンテナンス、エンジニアリングの職種で必要とされる人が30%増加したとしている。

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