よく利用する決済手段がない場合は約6割が離脱。よく利用するECモールは「Amazon」が66%、「楽天市場」が56%【EC利用者の決済手段調査】
ソフトバンクの子会社であるSBペイメントサービスが実施した、「物販およびデジタルコンテンツ・サービスを提供するECサイトにおける決済手段の利用実態」に関する調査によると、よく利用する決済手段について、2018年から2025年にかけて「クレジットカード決済」が減少傾向にあり、「PayPay」「楽天ペイ」が伸長していることがわかった。
調査対象は1年以内に物販サイトで商品を購入した全国の10~80代の男女2455人、1年以内にデジタルコンテンツ・サービスの支払いをした全国の10~80代の男女1857人。調査期間は2025年5月21日~6月5日。
よく利用する決済手段、最多は「クレジットカード決済」
ECサイトで物品の購入をする際、よく利用する決済手段について聞いたところ、最多は「クレジットカード決済」で59.4%、続いて「PayPay」が32.0%、「楽天ペイ」が13.3%だった。
SBペイメントサービスが過去に実施した同様の調査を行った結果と比較したところ、「クレジットカード決済」を利用している人の割合が2018年から2025年にかけて減少傾向。一方で「PayPay」「楽天ペイ」は増加傾向となっている。
「公共料金・税金」や「フードデリバリー」など、商材別に決済手段を使い分け
ECサイトで物品を購入する際によく利用する決済手段を商材別に聞いたところ、「衣類・服飾雑貨」「日用品・生活用品・ペット関連」「食品・飲料」などの生活関連消費財の購入では「クレジットカード決済」が最多で、続いて「PayPay」が約2割だった。
「家具・インテリア」「自動車関連」「生活家電・PC・周辺機器」といった高単価の商材や、「衣類・服飾雑貨」の購入では、ほかの商材よりも「後払い決済」のニーズが見られた。
サービス別に、オンラインで支払いする際によく利用する決済手段を聞いたところ、「チケット」「旅行・宿泊」では、「クレジットカード決済」が74.4%以上、「フードデリバリー」では「クレジットカード決済」が59.1%、続いて「PayPay」が37.4%だった。
最も利用する決済手段は男女ともに「クレジットカード決済」が最多
ECサイトでの物品購入時に最も利用する決済手段を男女別に聞いたところ、男女ともに1位は「クレジットカード決済」、2位は「PayPay」、3位は「楽天ペイ」だった。
デジタルコンテンツ・サービスの支払い時に最も利用する決済手段を男女別に聞いたところ、男女ともに1位は「クレジットカード決済」、2位は「PayPay」、男性3位は「d払い」、女性3位は「楽天ペイ」だった。
よく利用する決済手段がない場合は約6割が離脱
ECサイトで物品を購入する際に、よく利用する決済手段がない場合どうするかを聞いたところ、男性では63.6%、女性では60.4%が、そのECサイトでは購入せず離脱する傾向にあることがわかった。
SBペイメントサービスは「購買意欲が高い人でも決済手段の不足が要因で離脱しており、ユーザーのニーズに応じた決済手段を取りそろえることは購買率を上げる重要な要素」だと指摘している。
よく利用するECモールは「Amazon」「楽天市場」
よく利用するECモールを聞いたところ、男性では多い順に「Amazon」66.0%、「楽天市場」56.7%、「Yahoo!ショッピング」33.6%だった。女性では「楽天市場」59.8%、「Amazon」55.0%、「Yahoo!ショッピング」28.4%の順となっている。
男性と比較して女性は「ZOZOTOWN」「Qoo10」「SHEIN」「Temu」の利用率が高い傾向となった。
調査概要
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 調査期間:2025年5月21日~6月5日
- 調査対象:1年以内に物販サイトで商品を購入した全国の10~80代の男女2455人、1年以内にデジタルコンテンツ・サービスの支払いをした全国の10~80代の男女1857人
- 調査元:SBペイメントサービス