ネットショッピングでレビューや口コミを参考にする人は約9割。否定的なレビューで「購入を控える」は48%
ラクスが、ECモールやECサイトで買い物をする人を対象に実施した「ネットショッピングにおける購買心理と顧客対応が与える影響」に関する調査によると、約9割がネットショッピングでレビューや口コミを参考にしており、約半数が否定的なレビューを理由に「購入を控える」と回答していることがわかった。
調査対象は、調査回答時に月2回以上ECモールやECサイトで買い物をする20~60歳代であると回答したモニター1053人。調査期間は2025年6月12~13日。
レビューや口コミ、約9割が「参考にしている」
ネットショッピングをする際に、レビューや口コミをどの程度参考にしているかを聞いたところ、「とても参考にしている」が38.1%、「やや参考にしている」が48.3%で、合計すると約9割が「参考にしている」と回答した。ラクスは「レビューや口コミはネットショッピングにおける商品の比較・判断材料として大きな影響力がある」と解説している。

否定的なレビュー、約半数が「購入を控える」
販売者の対応について否定的なレビューを見た場合、購入の判断にどのような影響がありうかを聞いたところ、最も多かったのは「少し気になるが購入する」で49.5%、続いて「購入を控える」が48.0%、「気にせず購入する」が2.5%だった。

レビューや口コミの投稿経験がある人は67%
ネットショッピングで購入した商品について、レビューや口コミを投稿したことはあるかを聞いたところ、「はい」が67.5%、「いいえ」が32.5%だった。
「はい」と回答した人に、どのような経験をしたときに投稿したかを聞いたところ、「満足したとき」が最多で55.1%、続いて「不満を感じたとき」が44.4%、「特典獲得条件だったとき」が36.4%だった。
ラクスは「レビューや口コミは、満足度や不満度といった『感情的な反応』がきっかけで投稿する方が多い。不満をきっかけに投稿する場合には、その行動に至るまでの背景に何らかの強い動機がある」と考察している。

47.2%が「使いにくさ・機能性の悪さ」を理由にレビューを投稿
「不満を感じたときにレビューや口コミを投稿した」と回答した人に、その不満の理由を聞いたところ、最も多かったのは「使いにくさ・機能性の悪さ」で47.2%、「商品の質感・素材に満足できなかった」が44.9%、「価格に見合わない品質」が32.3%だった。
このほか、「問い合わせ対応の雑さ」は24.1%、「返品・交換時の対応の悪さ」は20.6%、「問い合わせ対応の遅さ」は18.7%となっている。
ラクスは「『問い合わせ対応』も一定の割合を占めており、商品そのものに加えて販売者の対応が消費者の感情を左右し、レビュー行動に影響を与えていることが示された」と解説している。

不満の理由として「返品・交換対応」や「問い合わせ対応」に関する項目を選んだ人に、具体的な背景を聞いたところ、「トラブル時、問い合わせ時の対応が悪かった」「サイズ交換希望したがたらい回しにされた」「スムーズにやり取りができなかった」「標準通り問い合わせをしたのに、何日待っても何も連絡をくれなかった」といったコメントがあがった。
問い合わせへの対応の速さ・丁寧さについて、約9割が「重要である」
販売者と直接コミュニケーションをとりづらいネットショッピングにおいて、問い合わせへの対応の速さ・丁寧さはどの程度重要だと感じるかを聞いたところ、「とても重要である」が最多で46.5%、続いて「やや重要である」が43.9%で、合計すると約9割が「重要である」と回答した。

調査概要
- 調査期間:2025年6月12日~13日
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象:調査回答時に月2回以上ECモールやECサイトで買い物をする20~60代であると回答したモニター1053人
- 調査元:ラクス
- モニター提供元:PRIZMAリサーチ