石居 岳 2020/6/9 9:00

「MOUSSY」などのアパレルブランドを展開するバロックジャパンリミテッドは6月19日、EC限定のアパレルブランド「STYLEMIXER(スタイルミキサー)」の国内初となる実店舗を「ららぽーと横浜」にオープンする。

合わせて、三井不動産グループが運営するららぽーと公式ECサイト「Mitsui Shopping Park &mall(アンドモール)」での取り扱いも始める。

「STYLEMIXER」はファッションディレクターの松本恵奈さんがキュレーターを務め、「HIGH DESIGN LOW PRICE」をキーワードに2018年4月からEC限定で展開。ブランドのローンチから2年、実際の商品を手に取ってもらいたいという思いから実店舗への初出店を決めた。

「ららぽーと横浜店」では、レディースラインのほか、2020年春夏シーズンからローンチしたメンズラインも登場。キッズラインのほか、アパレル以外では陶芸家・竹村良訓(たけむらよしのり)さんの作品も取り扱う。

バロックジャパンの2020年2月期における連結売上高は658億8000万円、営業利益は46億400万円、経常利益は45億8600万円、当期純利益は28億7100万円。単体業績でのEC売上高は77億8700万円で、単体売上高に占めるのEC化率は13.2%。なお、前期(2019年2月期)は決算期変更に伴い13カ月間の変則決算だったため、前期実績との比較できない。

バロックジャパンリミテッドの2024年2月期を最終年度とする5か年計画「GLOBAL NEW RETAIL 1stステージ2024」では、「NEW RETAIL時代に相応しいバロックの変革・挑戦を実現していく」ことを掲げ、EC化率の向上、データの蓄積・活用、ブランド強化、海外売上高の拡大などに取り組む方針を示している。

バロックジャパンリミテッドがめざす「NEW RETAIL」は、自社アプリ「SHEL'TTER PASS」を通じた顧客データや、RFIDなどを活用した商品データを分析・活用し、さまざまなデジタルテクノロジーを組み合わせながら、顧客体験の向上とビジネスの効率化を実現することと説明。最終年度となる2024年2月期に国内連結売上高約800億円、EC化率20%を計画している。

「MOUSSY」などのアパレルブランドを展開するバロックジャパンリミテッドはこのほど、2024年2月期を最終年度とする5か年計画「GLOBAL NEW RETAIL 1stステージ2024」の進捗(しんちょく)と今後の見通しを公表
ニューリテール戦略(画像は決算補足説明資料から編集部がキャプチャ)
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