通販新聞 2014/10/28 7:00

VeJAPAN(ヴィジャパン)は、サイト訪問者の離脱低減とコンバージョン率の改善につなげるウェブソリューションを展開し、注目を集めているようだ。

同社は英・VeInteractive社の日本法人で、今年2月に設立したばかり。

ウェブマーケティングは集客面が注目されがちだが、同社では訪問者が商品・サービスの購入や予約、会員登録など目的に到達するコンバージョン率に着目。訪問客がサイトを離れようとした際にポップアップ画面で割引特典を表示して離脱を思いとどまらせたり、カート落ちした顧客にフォローメールを送って再訪問を促すといった機能を提供している。

現在、日本で展開する「ヴィサービス」の機能は「ヴィチャット」と「ヴィコンタクト」の2つ。

「ヴィチャット」はサイトを離れようとするユーザーの動きを察知し、ダイアログやチャットで案内や目的ページへ誘導する。具体的には、閲覧者がブラウザを閉じようとした際やURLを入力し直した時、ブックマークから別サイトに移ろうとした時など、サイトを離れる明確な動きがあったときに限定してダイアログを表示。顧客サポート窓口の案内や割引特典を提示したり、離脱理由などを収集してコンテンツやFAQ(よくある質問)に反映させる。

また、ダイアログのデザインはブランドイメージに合わせて同社が制作。サイズや表示位置も決められるため、例えばファッションブランドの通販サイトではバッグのデザインを使用しているケースもある(画像)

VeJAPAN(ヴィジャパン)のECサイト向けソリューション

一方の「ヴィコンタクト」は決済ページに到達しながらもサイトを離れたユーザーにメールを自動送信し、再訪問を促す機能だ。

海外の調査ではカート落ちの割合は60~80%に上るとも言われており、決済直前で離脱したユーザーに「カートの中に商品が追加されたままになっています。何かお困りのことはありませんか」などと記載したメールを送り、問い合わせ窓口や買い物カゴへのリンクを貼る。

カート放棄から45分後、24時間後、72時間後といったステップメールを配信でき、商材・サービスの特性に合わせて配信のタイミングも決められる。

同社では、独自技術でユーザーが入力した情報をほぼリアルタイムで収集。購入に至らなくても途中工程で得たメールアドレスにメールを送信できる。

カート落ちについては、再訪問から購入に至ったリカバリーの金額はもちろん、カート内に留保されている金額も分かるという。

同社では今後、サイト訪問後すぐに直帰されてしまうケースに対応し、リファラー情報にある検索キーワードなどからユーザーの興味をひく商品をダイアログに表示して商品に誘導する機能や、ユーザーがアクセスするサイトに誘導広告を表示するリターゲティング広告のサービス化も予定している。

「ヴィサービス」の導入については、測定対象ページと購入・登録ページに指定のタグを設置するだけ。初期設定やランニングコスト、制作にかかる費用は発生せず、提供する各機能を経由して商品購入や会員登録、予約申し込みといったコンバージョンに達した場合のみ料金がかかる完全成果報酬型だ。

現在、同サービスは世界で4500社が利用。英国ではユニクロやリーボック、ASOSグループの通販サイトなどに導入されているという。

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