ユナイテッドアローズのオンラインの利便性とパーソナライズした接客サービスを融合させた次世代型小売販売とは

ユナイテッドアローズは、接客サービスを介さない高額購入者に向け、コンシェルジュによる電話やチャットなどを使ったパーソナル対応を始める

石居 岳

2021年9月28日 9:00

ユナイテッドアローズは、オンラインの利便性と自社の接客サービスを融合させた次世代型小売販売などを通じ、富裕層を対象としたサービス開発・提供を進める。

10月1日付で組織変更を行い、営業統括本部に「プライベートサービスデスク」を新設する。次世代型小売販売のスタートを目的に新設することにしたという。

室長にトップ販売員であるセールスマスターを長年務める藤田裕貴氏が就任し、傘下に社内から選抜した複数のコンシェルジュを配置する。

ユナイテッドアローズ トップ販売員であるセールスマスターを長年務める藤田裕貴氏
藤田裕貴氏

プライベートサービスデスクでは富裕層を対象としたサービスを開発。主軸であるファッション衣料や服飾雑貨のほか、衣食住遊知の多岐にわたる上質なライフスタイルを提案し、LTV(顧客生涯価値)向上に取り組む。

ECサイト「ユナイテッドアローズ オンラインストア」だけで高い年間購入金額を持つ顧客が存在するという。接客サービスを介さない高額購入者に向け、コンシェルジュによる電話やチャットなどを使ったパーソナル対応を始める。

顧客の嗜好やライフスタイルに応じて、自社の全ブランドのラインナップから最適な商品を紹介。スタイリングやアフターケアなどのトータル提案を通じた顧客体験価値の向上を図る。

オンラインの利便性と、顧客1人ひとりにパーソナライズした高度な接客サービスを融合させた新たな小売販売のスタイルを構築。オンライン顧客の醸成、付加価値サービスによるLTVの向上をめざす。

このほか、DX推進センターの自社EC開発室を同「自社EC開発部」へ変更。自社EC開発室は、自社ECサイトの新規開発に加えて稼働後もサイト開発を継続することから、「自社EC開発部」へ変更する。

DX推進センターのデジタルマーケティング部部長には横田健一郎氏が、自社EC開発部部長には木下貴博氏がそれぞれ10月1日付で就任する。

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