受発注業務をEC化するクラウドサービス「Bカート」が「Bカートアプリストア」を公開、外部企業によるアプリ開発が可能に
BtoBの受発注業務をEC化するクラウドサービス「Bカート」を開発・提供するDai(ダイ)は6月1日、拡張機能や外部企業が開発したアプリケーションを「Bカート」に追加できるようにする「Bカートアプリストア」をリリースした。
これまでDaiが開発した拡張機能を「Bカート」で提供していた環境を外部企業にも解放。1000社以上が使う「Bカート」導入企業に対し、外部企業が物流、決済、メール管理などさまざまなアプリケーションを提供できるようになる。
「Bカートアプリストア」では開発会社向けの「Bカートデベロッパー スタートガイド」を公開。「Bカート」APIを使ったアプリ開発の各種情報、公開申請ガイドラインなどを掲載している。
「Bカート」の導入企業は、外部企業が開発・公開したさまざまな機能を、アプリを通じて簡単に利用できるようになる。拡張機能・連携アプリに関する要望を受け付ける取り組みもスタートしている。
リリースに合わせて、「Bカート」とCSV連携を行っていたクラウド倉庫管理システム(WMS)「ロジザードZERO」のアプリを第1弾アプリとして公開した。新たに、APIによる「Bカート」「ロジザードZERO」の自動連携を実現した。これまでCSVのインポート、エクスポートといった手作業の出荷業務などを、自動化できるようになる。
Daiは今後、「Bカートアプリストア」の公開アプリを拡充、従来の電話やFAXで行うアナログな受注体制では対応できなかった業務の自動化、マーケティング施策などを行えるアプリの充実をめざす。有料アプリなどの公開も予定する。
BtoB-ECサイト構築においてニーズの高いサイトデザインに対応したアプリケーションなども、拡張機能として追加していく予定。
「Bカート」はカスタマイズ対応せずに提供するBtoB-ECのSaaS型サービス。カスタマイズを行わない分、初期費用8万円~、月額費用9800円~とBtoB-ECサービスのなかではスモールスタートしやすい価格帯となっている。
毎月の無料アップデートがあり、軽減税率対応など事業推進に欠かせない機能や要望の多い機能があれば随時更新される。導入企業は追加料金を払うことなく、常に最新バージョンを利用できる。