Twitter運用担当者「1人」が半数以上、Instagram運用と比較して「少人数」「低予算」「短時間」の傾向
テテマーチの研究チーム「サキダチラボ」は、「Twitterの企業活用における課題と成果実感に関する調査」を実施した。調査の結果、2021年12月21日~2022年1月27日に行った「企業のInstagramの活用実態に関する調査」の結果と比較して、Twitter活用は「少人数、低予算、短時間」の傾向があるという。
調査対象は、テテマーチのメルマガを購読している企業のTwitter担当者161人、期間は2022年2月28日~2022年3月11日。
1か月にかける予算「1万円未満」が45.3%
調査対象者に「Twitterにかけられる月次予算」を聞いたところ、45.3%が「1万円未満」と回答した。Instagramは36.5%だった。
「1万円~10万円未満」では、Instagramが70.1%だったのに対し、Twitterは84.4%となり、Instagramに比べてTwitterの方が低予算で運用されていることがわかった。
さらに、事業会社では「1万円未満」が55.3%という結果となり、低予算でTwitterを運営している事業会社が多いことがわかった。
半数以上が「Twitterの運営人数は1人以下」
「社内でTwitterアカウントの運用に関わるメンバーの人数」について聞いたところ、「1人以下」と回答した人はInstagramが25.9%に対して、Twitterは52.8%で、Instagramの約2倍だった。
「6人以上」と回答した人は、Instagramが11.0%で、Twitterは2.4%となり、Twitterは少人数で運用している企業が多いことがわかった。
また、事業会社は「1人~2人」の運用者が全体の85.1%を占める。
Twitter運用にかける時間「30分未満~2時間」が多い
「1週間あたりの運用にかける時間」を聞いたところ、「30分未満~2時間」はInstagramが29.2%に対し、Twitterは63.4%だった。企業はTwitter運用にあまり時間をかけていないことがわかった。
一方、事業会社の8.8%は「6時間~10時間以上」と回答していることから、少数だがTwitter運用に注力している企業もあることがわかった。
Twitter運用の目標「フォロワー数」が最多
Twitterアカウント運用に際し、目標設定や注力している項目について聞いたところ、最多は「フォロワー数」(61.5%)で、次いで「投稿のエンゲージメント率」(36.6%)「投稿のいいね数」「投稿のインプレッション数」(ともに29.8%)だった。
ビジネスへの成果「実感なし」がトップに
Twitterが自社のビジネスに貢献している度合いについて、11段階評価で評価してもらったところ、「実感なし(0)」が最多で19.8%だった。「実感あり(10)」は2.5%で、ビジネスとしてTwitterを有効活用できていない企業が多いことがわかった。
成果について回答者から寄せられたコメントは次の通り。
○サイト流入
- エンゲージメントが高く、Web サイトへの流入数も増加している
- 県外(都心)からもHPに問い合わせがくる
○購買
- Twitterを見て、予約を入れてくる方は少なからずいるため。成果に貢献はしているかなと思う
- フォロワー数も増加しており、それに伴い売上高も多少伸びがある点
○情報収集‧発信
- 伝えたい情報をタイムリーに発信できるプラットフォームとして活用できている
- 採用の側面では情報源として見てもらえている
○来店
- 配信情報や、機能、取り組みなどをユーザーが見ているあるいは拡散することで、来店きっかけにはつながっているとは思うため
- 来場者アンケートの「来場のきっかけ」にSNSが一定の割合で入っている時
運用上の課題は「ノウハウ、知識不足」
Twitter運用上の課題について聞いたところ、トップは「ノウハウや知識が不足している」(64.9%)で、次いで「兼業状態でTwitterだけに集中できない」(54.4%)「データ分析や考察ができていない」(44.7%)だった。
事業会社では、「人手が足りない」(42.1%)「時間がない」(41.2%)が高かった。
■Twitterに関する調査概要
- 調査タイトル:Twitter活用実態レポート~Twitterの企業活用における課題と成果実感~
- 調査方法:インターネット調査
- 調査期間:2022年2月28日~2022年3月11日
- 調査対象:テテマーチのメルマガを購読している企業のTwitter担当者
- 調査人数:161人
- 調査エリア:全国
■Instagramに関する調査概要
- 調査タイトル:Instagram活用実態レポート~Instagram活用における課題と成果実感~
- 調査方法:インターネット調査
- 調査期間:2021年12月21日~2022年1月27日
- 調査対象:Instagram分析ツール「SINIS(サイニス)」利用中の企業
- 調査人数:274人
- 調査エリア:全国