SAVAWAY創業者の新事業、BtoB企業のBtoC挑戦をテーマに、ジェシカが公開セミナー開催
社内教育向けのECスペシャリストと独立・キャリア支援のEコマースコンサルタントを養成・認定する一般社団法人ジャパンEコマースコンサルタント協会(ジェシカ)は4月18日、公開セミナーを実施し、代表理事の川連一豊氏が立ち上げた新会社の取り組み、江藤政親専務理事がBtoB企業によるECを使ったBtoCへの挑戦をテーマに開催した。
川連氏はショッピングカートなどのSAVAWAYの創業者で、2013年12月、NHN PlayArtに売却。その後、フォースター株式会社を立ち上げた。セミナーでは参加者に、新設会社の取り組みについて講演した。
フォースターでまず手掛ける事業は「SNS」「EC関連の支援」「FDAアメリカ食品医薬品局 製品認可支援コンサルティング」の3つ。
新設会社第一弾のサービスとして5月、「ほんつぶ」というSNSサービスをリリースすることを明らかにした。「井戸端会議のように会話ができる」(川連氏)のが特徴で、投稿コメントは24時間後に消去される。テキストとして記録が残るためFacebookやツイッターを敬遠している人、本音をSNS上で話し合いたいユーザー向けに提供する。
「EC関連の支援」では「Eコマースの窓口」というサービスを展開。EC、オムニチャネル、データ解析などについて、専門家がアドバイスするための窓口業務を行うもので、ジェシカと連携する。「FDAアメリカ食品医薬品局 製品認可支援コンサルティング」では、FDAアメリカ食品医薬品局の認可支援を行う。TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の動向に加え、「今後1年以内の薬事法の変更に伴い、(健康食品などは)FDAアメリカ食品医薬品局の認可が必要になってくると考えられる」(同)と指摘、認可取得までのコンサルティングを提供する。
江藤専務理事の講演では、「ECコンサルタントが導くメーカー企業のB2C挑戦への道標」をテーマに、江藤氏が上場BtoB企業にて、ECによるBtoC事業への参入に携わっている取り組みを説明した。江藤氏はEC企業向けのコンサルティングサービスなどを提供するECコンサルカンパニーの社長で、これまで1000社以上のEC支援を手掛けている。
江藤氏はこのプロジェクトに携わり、「新規事業開発部」から常務取締役直下の部門である「経営企画部新規事業開発室」まで、社内的地位を引き上げていった取り組みを解説。BtoCの文化がない社内において、役員会で予算を獲得し、社内スタッフのモチベーションをアップしていくプロセスなどを披露した。
ジェシカでは毎月、セミナーを実施しており、次回は5月23日に開催。一般社団法人ウェブ解析士協会との共催で、新宿で行う予定。