楽天、債務超過の楽天物流を吸収合併、楽天市場との一体化など効率化目指し
楽天は7月1日付で、子会社の楽天物流を吸収合併すると発表、楽天市場やグループEC企業との一体化運営目的に
楽天は4月19日、物流業務を行う100%子会社の楽天物流を7月1日付で吸収合併すると発表した。楽天が手掛ける楽天市場のサービスと一体化した効率的な物流サービスの運営、提供することが目的。出店企業、ユーザーの多様な物流サービスのニーズに対応する体制の構築を目指す。
4月19日に開いた取締役会で決議した。楽天を存続会社とする吸収合併方式で、楽天物流は解散。楽天の物流事業として人員や施設などの資産を吸収する。
楽天物流の2013年12月期業績は、売上高が64億1900万円、営業損失は38億6800万円、経常損失は39億4900万円、当期純損失は65億9800万円。2013年12月期時点で53億7500万円の債務超過に陥っている。楽天は楽天物流に対する債権を放棄し、債務超過を解消する予定。その後、解散する。
楽天物流は、2010年設立。国内では千葉県市川市に3拠点、同柏市と兵庫県にそれぞれ1拠点ずつ物流センターを構えている。楽天ブックス、ケンコーコム、楽天24といった楽天グループのEC物流を請け負うと同時に、楽天市場に出店する店舗に対し、商品の入出荷から梱包、配送などのフルフィルメントサービスを提供している。
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