楽天がTOBでケンコーコムを完全子会社化へ
ケンコーコム上場廃止で、意思決定の迅速化図る
楽天は11月26日、マザーズ上場で医薬品・日用品ECのケンコーコムの株式の公開買い付けを行い、完全子会社化すると発表した。すでに楽天の連結子会社であるケンコーコムはTOBに対して賛同の意向を表明しており、TOBは予定通りに実施される見込み。完全子会社化により、ケンコーコムの上場は廃止となる。これにより、楽天の方針を迅速にケンコーコムに反映されることができるようになり、日用品の販売強化につなげる。
楽天は現在、ケンコーコム株を45.73%保有しているほか、子会社の投資会社RSエンパワメントを通じて間接的に10.43%の株式を保有している。楽天は公開買付けRSエンパワメントが持つ株式を含め、ケンコーコムの全株式を取得する。
TOBにかかる費用は39億5800万円となる見通し。内訳は普通株式の募集価格は26日終値より20%高い1株あたり1005円で、新株予約券は1個につき1~6万80000円で取得する。
買い付け期間は11月27日から2016年1月18日まで。
ケンコーコムの2014年12月期の業績は売上高208億2000万円(前期比10.0%増)、営業損失3億1000万円、経常損失2億8800万円、当期純損失4億2000万円となっており、2015年12月期の業績予想は売上高237億8800万円(同14.3%増)営業損失2億500万円をとなっている。
これは広告です