ニッセンに続き白鳩も買収へ。BtoB通販の歯愛メディカルがBtoCのアパレル事業を強化
歯科用品のBtoB通販事業を展開する歯愛メディカルは11月15日、インナーウェアのECを手がける白鳩に株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。歯愛メディカルは現在、白鳩の筆頭株主。TOBによる株式の追加取得で白鳩を連結子会社化する。
白鳩の第3位株主である池上正氏、第4位株主の小田急電鉄、第7位株主のアイティフォーとの間で、所有する全株式の公開買い付けへの応募の合意を取り付けているという。
歯愛メディカルは現在、白鳩の株式の33.2%を保有する筆頭株主。3者から取得する株式は合計17.1%で、株式取得後は50.3%を保有し白鳩を連結子会社化する。連結子会社化以降も、白鳩の上場は維持する。
公開買付開始公告日および公開買付届出書提出日は11月18日。買付期間は11月18日から12月13日まで。買付価格は1株280円で、買付代金は3億1864万円。
歯愛メディカルは7月、セブン&アイ・ネットメディアが保有していたニッセンホールディングスの全株式を41億円で取得しており、ニッセンとの協業を視野にBtoC事業の拡大を進める。
歯愛メディカルはグループ目標に「売上高1000億円企業」を掲げている。その達成に向け白鳩の子会社化は、①顧客網活用による販路拡大②相互の通販事業資産および設備の活用による顧客サービスの向上③白鳩のEC事業の知見活用による業務集約と効率化④相互人材交流を通じた相互の顧客層をターゲットとする商品開発⑤歯愛メディカルやニッセンとのスケールメリットによるコスト削減――などの企業価値向上が図れると判断した。
歯愛メディカルの2024年12月期連結業績予想は、売上高が前期比48.1%増の675億5300万円、営業利益は同21.4%減の23億4900万円、経常利益は同24.9%減の24億7500万円、当期純利益は同194.4%増の61億3000万円。
白鳩の2024年2月期決算は、売上高は同0.3%増の63億7200万円、営業損失600万円、経常損失5500万円、当期純損失1億2000万円。
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