【EC構築ソリューション市場2023年度】市場規模は420億円、国内シェアでecbeingが16年連続シェア1位
ECサイト構築プラットフォーム「ecbeing」を提供するecbeingは、富士キメラ総研が発行する「ソフトウェアビジネス新市場2024年版」のECサイト構築(カスタマイズ型/SaaS)市場で国内シェア1位を獲得したと発表した。シェア1位は16年連続。
「ソフトウェアビジネス新市場2024年版」によると、国内の主要ECサイト構築基盤を対象に各ベンダーの売上金額を合計した2023年度のECサイト構築ソリューションの市場規模は、前年度比38.2%増の420億円となった。「ecbeing」は市場シェアの45.6%を獲得、16年連続で1位となった。
2023年度のECサイト構築ソリューション市場は、ECシステムとその周辺システムのデータ連携やセキュリティへの対応でECサイトの見直し機運が高まり、その投資に伴い市場が拡大。ECサイト構築ソリューション市場のなかでもSaaS/PaaSカテゴリの市場規模は、同56.7%増の398億円だった。
2024年度は2023年度に引き続きECサイトの見直し需要が高まると見込む。セキュリティ対策への投資が進みサービスが最新化されるSaaS/PaaSカテゴリの需要が増えることから、SaaS/PaaS市場規模は同10.6%増の440億円に拡大すると見ている。
「ecbeing」が市場シェア1位を16年間継続できた理由についてecbeingは、徹底したマーケットイン型の製品開発モデルで成功ノウハウを製品化、EC事業者にプラットフォームとして展開・還元することによって、EC事業者の売上向上に貢献したためと分析している。
ecbeingは昨今、フルカスタマイズ可能なECサイト構築プラットフォーム「ecbeing」と、自動バージョンアップ可能なオプションサービス「マイクロサービス」を組み合わせることで、ハイブリッドなクラウド型ECプラットフォームを提供している。
ecbeingの今後の展望について、林雅也社長は次のようにコメントしている。
2023年から2024年にかけては、ECと店舗の統合データ活用やAIの活用などの追加投資やサービスを導入する動きが多くなってきました。
ecbeingはクライアントのニーズと市場動向に合わせたサービスを提供すべく、600名の開発体制と250名のマーケティング支援体制、そしてECを運用するためのインフラ・セキュリティなどの環境が整っています。
今後もこの環境を強みに、引き続き中堅から大手企業のクライアントへ向けECプラットフォームとその周辺サービスの開発・展開、そしてマーケティング支援により一層注力して参ります。