早川書房がECリニューアル。電子書籍を購入から閲覧まで完結できる仕様など読書体験を向上
早川書房は自社ECサイト「ハヤカワ・オンライン」をリニューアルした。ECサイトの基盤にはECサイト構築パッケージ「ecbeing」を導入している。
リニューアルの目的は電子書籍の販売強化。コーポレートサイトとECサイトを統合し、顧客との接点を構築するためのプラットフォーム化を図った。
早川書房特有の有料会員制度によるサービスの展開などを実現するため、出版業界独自の要件への対応をフルカスタマイズで対応できる「ecbeing」の導入を決めたという。
リニューアルした「ハヤカワ・オンライン」のポイントは次の3点。
① 電子書籍20%OFF、発売前の電子書籍の購入などの有料会員限定特典
新たに5つの有料会員特典を導入した。特典内容には、書籍やグッズの割引、先行発売、限定品の優先購入権、イベントへの優先申込権などが含まれており、プラットフォーム化された早川書房の公式オンラインストアならではの価値を提供。読書体験をさらに深めるだけでなく、読書を通じた特別な体験をサポートする。
② 電子書籍の購入から閲覧まで可能
「ハヤカワ・オンライン」では、自社サイト内で電子書籍の購入から閲覧までを一貫して提供する仕組みを導入。早川書房が出版する電子書籍は、購入のために他の販売サイトに遷移したり、外部アプリをインストールすることなくワンストップで読書体験を得ることができる(一部の電子書籍を除く)。
なお、「ハヤカワ・オンライン」では書籍の販売だけではなく、書籍に関する特集ページも展開。興味のある書籍を探しながら、気になった書籍をそのままECサイトで購入できるようになった。
③ 作品の続きを自然に購入できるデザイン設計
今回のリニューアルで、シリーズ作品を読むための利便性を向上させる機能を導入した。顧客が購入した電子書籍は、マイページ内の本棚に格納される仕組みを採用。続編がある書籍を購入した場合、本棚にその続編を購入するための導線を自動的に設置するようにした。顧客が続編を探す手間を省くことができ、読んだ書籍の続きを自然に購入しながら読み続けることができるようになった。
早川書房が導入した「ecbeing」とは
「ecbeing」は、富士キメラ総研が発行する『ソフトウェアビジネス新市場 2024年版』において、ECサイト構築ソリューション市場占有率で国内トップシェアを獲得したECプラットフォームシステム。大手や中堅企業を中心に1600サイト以上の導入実績がある。
業種や業態を問わず、EC戦略立案、ECサイト構築、デジタルマーケティング・デザイン支援、EC専用クラウドインフラ・セキュリティまで提供する。
顧客ロイヤルティをアップさせる「ファンマーケティング」、顧客を引き付ける魅力的なコンテンツを発信する「メディアコマース」、会員データを活用した店舗連携やアプリなどの複数の接点で最適な購買体験を提供する「オムニチャネル」など、クライアント企業のビジネスに合わせたサービスを提供している。
最新ニーズに合わせて自社開発した、MA・CMS・CRM・レビュー・SNS連携・動画・店舗予約・アプリなどの、自動でバージョンアップする「マイクロサービス」も展開している。