中川 昌俊 2016/2/12 11:00

大日本印刷(DNP)は2月10日、写真の色調のバランスやコントラストなどを自動的に調整し、最適な画像に補正する「DNP画像色補正サーバーソフトウェア Color Essenceサーバー」の提供を開始した。画像の補正はこれまで手作業で行う必要があり、専門的な知識や操作も必要だったが、同ソフトでは全自動で補正処理を行うため、手間をかけることなく、ECサイトに必要な画像を用意することが可能となる。

DNPが開発した写真画像を自動補正するプログラム「DNP画像色補正ライブラリ」を画像処理エンジンとして組み込んでおり、写真データを管理するサーバーにインストールすることで、画像補正を自動的に行う。

機能としては、

  • 露出不良による暗い画像を適切な明るさに補正
  • 画像を正常な色バランスに補正(ホワイトバランス調整)
  • 画像の明部と暗部を適切なコントラストに補正
  • 人の肌や植物、空などの記憶色領域を最適な色調に補正
  • ピントがぼけている画像をシャープに補正
  • デジタル画像のノイズを除去

の機能を用意。

被写体や用途別に画質調整パラメータをカスタマイズして、個別の入力フォルダに割り当てることで、最大10種類の補正処理を使い分けることも可能。また、企業内の共通サーバーなどにインストールすると、そのサーバーを利用している複数の組織・部門の多くのメンバーが、いつでも自由に色補正された綺麗な画像データを使用できるようになる。

価格は300万円(税別)。DNPではこのほか、画像切抜きを自動で行うソフトなど、ECサイト運用を効率的に行うことができる画像処理ソフト持っており、こうした関連サービスを含めて3年で3億円の売り上げを目指すとしている。

サービスのイメージ
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