メルカリ、二次創作物の公式流通プラットフォームへの取り組みを開始
著作物の権利者がライセンス付与できる仕組みを構築
フリマアプリを展開するメルカリは6月13日、原作に登場するキャラクターなどを利用した独自ストーリーの漫画や小説、フィギュア、イラストといった二次創作物に関する公式流通プラットフォームへの取り組みを開始すると発表した。
第1弾としてスマートフォン向けの位置情報ゲーム「Ingress」を開発・運営するNiantic, Inc.と業務提携し、メルカリのアプリ上で「Ingress」に関する二次創作物の販売を開始する。
同人誌などに代表される二次創作物は、著作権法違反に当たる可能性がある。だが、これまでは、著作物のファンによる活動の一環や、宣伝につながる可能性があることなどから、看過されている状況が続いている。
今回、メルカリは著作物の権利者がメルカリを介した二次創作物の流通に対して限定的なライセンスとロイヤリティを付与する仕組みを設定。二次創作物の出品者は取引成立時に権利者にライセンス許諾料を支払うようにし、メルカリ上での二次創作物の売買を公式に認める仕組みを作り上げる。
第1弾として、Niantic, Inc.と業務提携し、メルカリのアプリ上で「Ingress」の二次創作物の公式販売をスタート。6月13日から、メルカリのアプリ内に「Ingress」専用カテゴリを設け、該当する商品が売れた場合、販売額の10%がロイヤリティ(版権利用料)として課される。
Niantic, Inc.が不適切と判断した商品に関しては、ライセンスの取り消し・削除・注意などを行い、健全なやり取りを促すとしている。
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