瀧川 正実 2016/6/14 9:00

インプレスは6月9日、通販サイト運営に役立つ全7セッションのセミナーを用意した「ネットショップ担当者フォーラム 2016」を福岡で開催。福岡県のEC事業者を中心に100人超が参加した。

基調講演には、オイシックスの統合マーケティング室・奥谷孝司室長が登壇。

「顧客接点で考えるこれからのネット通販 ~Eコマースが主力のオイシックス戦略をオムニチャネルのプロが語る~」をテーマに、顧客接点の重要性、アメリカの最新オムニチャネルトレンド、オイシックスの取り組みなどを披露した。

オイシックスの統合マーケティング室・奥谷孝司室長が登壇

オイシックスの統合マーケティング室・奥谷孝司室長

パネルディスカッションは「EC業界が九州・熊本のためにできること」をテーマに、九州通販大手えがおの広報課・大金倫子氏、奥谷孝司氏(オイシックス)、室水房子氏(九州EC 会長/ケイエムテクノス)が登壇した。

熊本市に拠点を構える、えがおが熊本地震の被害を受けた後、すぐに運営を再開できた理由をBCP(事業継続計画)などの観点から説明。物流拠点やコンタクトセンターの分散、耐震設計を施した本社の建築設計などを理由にあげた。

パネルディスカッションは1時間にわたって実施。熊本に生産者を抱えるオイシックス、熊本に会員を抱える九州ECミーティングの取り組みなどを披露し、「EC企業だからこそできる事業者間の連携」などの必要性を来場者に訴えた。

その他のセッションは次の通り。

  • 成功事例から読み取るコンバージョン19%アップの法則と実現方法~なぜ、あの大手企業は後払いをアウトソースするのか~(ネットプロテクションズ・セールスグループの長谷川智之氏)
    売上アップとコストダウンを向上させる有効な施策として決済手段の拡充・アウトソースを提案。事例を元に決済ノウハウを解説。
  • EC事業成功のカギは「戦略作り」と「プラットフォーム」にあり。~オムニチャネル展開をする小売店の事例から読み解く今後のECトレンドとは。~(インターファクトリー・三石祐輔取締役)
    EC事業を成長させるには、「戦略作り」「プラットフォーム」の重要性を解説。オムニチャネル展開をする小売店の事例をもとに、EC戦略を説明した。また、ECシステム「えびすマート」の代理店募集も案内した。
  • ビッグデータ分析でわかったLP、商品ページをCVにつなげる方法(ユーザーローカル・渡邊和行取締役COO)
    成果を出している企業が取り組むサイト分析、Web解析ツールUserInsightを活用した成功事例を中心に解説。コンバージョン率が高い100サイトを分析してわかった特徴を披露した。
  • 300社以上の通販企業が採用する最新トレンド~マーケティングオートメーション導入による収益(LTV)アップの秘訣~(プラスアルファ・コンサルティング・カスタマーリングス事業部副事業部長の山崎雄司氏)
    収益を最大化する方法として、顧客を理解し顧客に合わせて最適なコミュニケーションによる関係構築の必要性を説明。マーケティングオートメーション導入によって解決される課題と活用メリットについて、事例を交えて解説した。
  • Amazonのお客様をあなたのお客様に~Amazonログイン&ペイメントのもたらす新しいEコマースの姿~(アマゾンジャパン・アマゾンペイメント事業本部セールスマネージャーの鈴木保幸氏)
    Amazonアカウントで簡単にログインし、支払いできる「Amazonログイン&ペイメント」について解説。新規会員の獲得といった導入後の効果などを披露した。

なお、「ネットショップ担当者フォーラム2016/Web担当者Forumミーティング2016 in 札幌」を7月8日、札幌市中央区で開催する。詳細はこちら

「ネットショップ担当者フォーラム 2016」福岡には100人超のEC事業者が参加

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