「えびすマート」が2017年度中に「PCI DSS」に準拠、ECサイト構築パッケージでは国内初

2018年3月以降も「えびすマート」利用店舗は個別カスタマイズした決済画面の利用が可能に

中川 昌俊

2016年9月16日 10:00

インターファクトリーは9月16日、提供するクラウド型ECサイト構築パッケージ「ebisumart(えびすマート)」において、クレジットカードセキュリティに関する国際基準「PCI DSS」に完全準拠するサービスを2017年上期中に提供することを発表した。

2018年3月以降も「えびすマート」を利用する店舗は、個別カスタマイズしたデザインの決済画面を利用できるようになる。

経済産業省が2016年4月に発表したクレジットカード取引におけるセキュリティ対策の強化要請では、EC店舗は2018年3月までにクレジットカード情報保護に関する国際基準である「PCI DSS」に準拠するか、クレジットカード情報をECサイト上で完全非通過にするといった対策を求めている。

「PCI DSS」への準拠には多額の費用がかかるため、個別の店舗が行うには費用負担が大きい。一方で、クレジットカード情報を非通過にするためには、決済画面を一度、決済側に移動させるリンク型を採用する必要があり、決済での離脱が発生する可能性が高まる状況にあった。

「えびすマート」はクラウド型のECサイト構築パッケージのため、「えびすマート」自体が「PCI DSS」に準拠することで、利用店舗は個別に対応しなくても、経済産業省からの要請をクリアできる。

「えびすマート」利用店舗は個別対策を行うこともなく、従来通り個別カスタマイズした決済画面を利用できる。

一部の決済会社ではこうした問題に対応するため、トークン型の決済サービスを提供。決済画面をそれぞれのECサイト側から遷移させずに、セキュリティ基準に対応するサービスを提供している。

ECサイト構築システム側で「PCI DSS」に対応したサービスを発表したのは国内で初のケース。

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