若い女性に人気のブランド「スナイデル」のデザインを模倣した商品をネット販売したとして、大阪府警生活経済課は6月30日、ファッションECサイト「GRL(グレイル)」を運営するGioの塚原大輝社長ら2人を不正競争防止法違反容疑で逮捕した。デザインに関する権利問題は民事訴訟で争われることが多く、同法を適用した刑事事件として立件するのは異例という。

大阪府警によると、「スナイデル」を展開するマッシュスタイルラボは、模倣商品を継続的に販売していたGioに対して、以前から販売停止を申し入れていた。しかし、Gioは申し入れに対応せずに販売を継続。そのため、2014年11月に刑事告訴を行っていたという。

生活経済課は2015年3月末にGioの本社や倉庫などを家宅捜索。デザイナーは社内には不在で、「スナイデル」の商品をサンプルとして外部業者に発注していた証拠を発見したため、逮捕に至ったとしている。

Gioが運営する「グレイル」は若年女性向けファッションECサイト。Gioは商品企画とブランディングを担当し、子会社のアートデコが運営しているという。ECサイトは2000円前後の価格帯商品を主にモールで展開。女性誌とのコラボや有名タレントをモデルとして起用するなど積極的な運営で売り上げを伸ばし、2014年8月期の売上高は約69億円となっている。

「グレイル」では7月1日、公式ECサイトに代表取締役の逮捕についてのお知らせを掲載。現在は対象商品については取り扱っていないことから、自社サイトの運営は継続。一方で、該当商品を購入した顧客に対して謝罪の文章を掲載している。

Gioグループが運営する「グレイル」では代表取締役逮捕に関するお知らせを掲載

「グレイル」では代表取締役逮捕に関するお知らせを掲載している(画像は編集部がキャプチャ)

「グレイル」が出店しているモールを見てみると、楽天店はすでに改装中となっており、楽天は「当社でも調査を進めており、それにともない当該関連店舗のユーザー向けサービスについては一旦中止としている」(広報)とコメント。DeNAも同様の対応を行っている。「Yahoo! ショッピング店」は6月26日に自主的に退店している。

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中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

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