HTMLメールは難しい? 知識不要で手間いらず。簡単に作成できる方法があるんです!
ネットショップ担当者のみなさんは当たり前のように発行しているメールマガジン。私もたくさんのショップのメルマガを購読しています。最近はきれいな写真が入ったHTMLメールが主流ですよね。
HTMLメールってなんだか難しそうで手間もかかりそう。知識のない私でも簡単にHTMLメールを作れるツールってないのかな? 実は、新しくなった「Cuenote FC」なら、びっくりするほど簡単にHTMLメールが作成できるらしいんです。そこで今回、開発・販売元のユミルリンクさんにお話をうかがってきました。メルマガのトレンドや開封率を上げる方法なども聞いてきました! 写真◎吉田浩章
そもそも配信サービスってなぜ必要なんですか?
渡辺:1回に数100通程度であればそんなにたいそうな仕組みを使わなくてもメールは配信できるんですが、数千、数万という規模になってくると、メールを一斉にちゃんと送るということは意外と難しいんです。
通常ならメールが届かないということはまずありませんが、大量のメールを一気に送ると、メールを受け取る側のキャリアから「迷惑メールなのでは」と判断されて、メールを受け取らない措置を取られることがあるんです。
かといって、1通ずつ送っていたら送り終えるまでに時間がかってしまいます。たとえば、タイムセールの告知を送ったのに、タイムセールが終わる頃に届くようではダメですよね。
他にも、送ったつもりなのにメールが届いてないとか、キャリア側にブロックされてしまって、送りたいのに送れない……そういったことが起こらないように「Cuenote FC(キューノートFC)」のような仕組みをご利用いただいているんです。
──最近、メルマガって減ってるんじゃないかって言われているそうですが……。
渡辺:LINEなどの普及でメールを使う頻度は減ったかもしれませんが、私たちの月間配信数は実は伸びているんです。
メールはこれまで、幾度も「なくなるんじゃないか」と言われてきた歴史があるんです。2000年過ぎにRSSが出てきたとき「もうWebの更新情報はRSSでまかなえちゃうからメールはいらないね」と言われ、Twitterが出てきた時も「SNSで送れば良いからメールはいらなくなる」と言われました。
最近だとよりメールに近いLINEのようなメッセージングアプリが使われていますが、意外と「メールをやめます」というところは少ないですね。
特にLINEを使っていないシニア層を主要顧客にしている企業など、メールでなければアプローチできない顧客層があるんです。SNSってタイムラインに流れて行ってしまうので、見逃されてしまうことが多いんですよね。これからも顧客に対するアプローチ手段は増えるかもしれませんが、メールはなくならないと思います。
──毎日どれくらいのメールがユミルリンクさんのシステムから配信されているんですか?
渡辺:月単位だとおよそ36億通、1日1億通以上です。ECサイトなど累計1800社にご利用いただいています。Webでサービスを展開している企業だけでなく、メーカーや地方自治体など、幅広くご利用いただいています。
毎月36億通を送信! ユミルリンクが支持されている理由は?
渡辺:私たちのサービスは大量のメールを早く確実に届けるということが特徴。そして、アプリケーションのパフォーマンスが優れているので、コストが抑えられる。コストが抑えられるから、低価格でサービスを提供できるんです。
また、操作性が良いので簡単にメールを配信できるのも特徴です。中小企業では他の業務と兼任でメルマガを担当されているケースが多いので、マニュアルを見なくても操作ができるのはメリットだと思います。
操作が簡単なだけではなく、メールマーケティングのための機能が一通り標準でそろっているのも特徴です。たとえば、アクセス解析ツールと連携すれば、カゴ落ちメールの配信もできます。一斉配信からマーケティングまで、同じシステムでできるのは大きな特徴だと思います。
そして、メール配信サービスは他にもありますが、毎月36億通のメールを送っている実績がある事業者はほとんどありません。
最後にセキュリティですね。メールアドレスは個人情報ですから、万が一、漏れるようなことがあれば、ご利用いただいている企業さんがお客さんからの信用を失うことになってしまいますから。
──セキュリティ対策ってどんなことをしているんですか?
渡辺:クラウドサービスなのでWeb上からログインしていただくんですが、システム管理者さん用にこのようなトークンをお渡ししていて、これがないとログインできないようになっています。ボタンを押すと6桁の番号が表示されて、それがワンタイムパスワードになります。
渡辺:会社外からはアクセスできないようにするとか、ログインできる場所をIPアドレスで制限することもできます。
あとは、クラウドサービスの中に不正侵入防止装置も入れているので、アタックを感知したらブロックするほか、セキュリティに穴がないかのチェックを定期的に行っています。24時間、自動で監視していますが、何かがあれば担当者が駆けつけます。
──五十嵐さんはもともと「Cuenote FC」のユーザーさんだったとか?
五十嵐:そうなんです。家電量販店でメルマガ担当をしていました。最初は別の製品を使っていたんですが、10~20万件だった会員数が300万件くらいになり、配信のスピードや安定性が課題になってきました。
家電量販店なので開店してすぐのタイミングでメルマガを送っていたんですが、配信に時間がかかっていたんです。朝、店頭で買い物をして帰ってきたお客さまが、家に帰ってから届いたメルマガを見て「こんな情報知らなかったよ」って話になってしまったこともありました。スピードっていうのはすごく大事なんですよね、それで「Cuenote FC」を採用しました。
HTMLメールが簡単に作れるって聞きましたけど、本当ですか?
渡辺:従来、HTMLメールはソースコードを書いてもらって、それをシステムに登録、配信する形でした。コードを書ける人がいないと作成できないし、外注すればコストがかかる。「HMTLメールをやりたいけどやれない」という声が多かったんです。今回のバージョンアップは、ソースが書けない人にも簡単にHTMLメールを作れるようになったことが最大の特徴です。WebサイトのCMSのような感じで、ブログ感覚でどんどん作っていただけます。
──なぜHTMLメールが良いんでしょう?
渡辺:画像でないと伝わらない情報ってありますよね。ネットショップを運営している方にとっては、言葉で伝えにくい情報を伝えられるのがメリットです。
メルマガってECサイトに来てもらうためものではありますが、それだけではありません。定期的に発行することでショップやブランドの名前を覚えてもらうのも1つの大きな目的ですよね。その時は買わないけど、いざ何か買おうと思ったときに思い出してもらえる。そういうこともメルマガの効果なので、HTMLメールでショップのロゴやイメージをどんどん伝えていくっていうことは大事だと思います。
──HTMLメールとテキストメールの利用比率ってどれくらいなんですか?
渡辺:ECサイトの売上トップ50社のメルマガを毎年調査しているんですが、最新の調査だと66.6%がHTMLメールでした。サクッと作ってすぐに配信したい入荷情報などにはテキストメールがよく使われています。私たちのクライアントの中には、HTMLメールとテキストメールを比較すると、意外とテキストメールの方が合っているというケースもあるんです。ECサイトで物販をしてる企業だと、圧倒的にHTMLメールが多いですね。
新しくなった「HTMLエディター」を大公開
池:全体の流れとしては、最初にテンプレートを選択します。ここで決めたら他のレイアウトに変更できないわけではなく、途中で変更もできます。次に差出人としてショップの名前を入れ、件名を入力します。
本文についてはドラッグ&ドロップで画像を入れ、それに関する文字を入れていくだけです。パーツごとの場所の移動や入れ替えもドラッグ&ドロップでできます。
池:あとは文字サイズや色を変更したり、文字にリンクを設定したり、宛名を差し込みで入れたり……。Webサイトへ誘導するボタンやSNSのボタンも、画像をご用意いただかなくてもパーツがあるので簡単に追加できます。
──簡単だから画像をたくさん入れたくなっちゃいますね。どれくらい貼っても良いんですか?
渡辺:画像はリンクされているだけなので容量はそれほど増えませんが、ソースコードが増えればメール自体の容量が増えてしまいます。なので、あまり大きなメールにしない方が良いです。まだガラケーの方がいらっしゃるので、100KB以内を目安にするのが良いと思います。
メールで使用した画像はユミルリンクのサーバーに保存されます。HTMLメールはガラケーで受信するとデコメのように表示されるので、画像も一緒に添付しなればいけないんです。最近のスマートフォンのメールやGmailはリンクで参照されているだけなので画像は添付されません。
そういったデバイスごとの違いがちょっと複雑なんですが、「Cuenote FC」ならメールの作成時に配信先のデバイスを意識する必要なく、スマートフォンにもパソコンにもガラケーにも最適化されたメールを配信できます。
──最近のメルマガのトレンドってあるんですか?
渡辺:レイアウトの流行りはレスポンシブデザインです。画面の幅に応じて自動的に4列が2列になったりします。メールはいつどの端末で開封されるかわかりませんが、「Cuenote FC」で作成したメールなら、どのデバイスでも最適な状態で見ていただけます。
渡辺:外資系企業で流行り始めているのはemoji(絵文字)です。昔のフィーチャーフォン時代の懐かしい絵文字ではなく、普通のPCでも見られるUnicodeの絵文字です。iPhoneなどではすでに使えていて、海外では1年くらい前からメルマガに使われています。タイトルに使うとテキストが並んでいる中で目立つので、ちょっとクリックしてみようかなという感じになると思います。
メールの開封率って、どうしたら上がるんですか?
渡辺:「Cuenote FC」ではメールを配信するだけでなく、効果測定をし、開封率が低かったとしたらその原因は何なのかを検討し、少しずつ効果を上げるための分析ツールも搭載しています。管理画面では時間別やデバイス別の開封率や、URLのクリック率などがわかります。
──開封率ってどうやったら上がるんですか?
渡辺:ABテストを自動でやってくれるツールが標準で入っているので、件名を2パターン作成してテスト対象の購読者に均等に送信し、開封率が高い方を送信します。ABテストは時間や件名でできますが、頭の中で考えて作っても、やってみると結果が違います。私たちもメルマガを送っているんですが、良いと思っても外れることがあります(笑)。
あれもこれも付いて料金そのまま
渡辺:料金は登録するメールアドレスのユニーク数で決まります。2000件まで登録できるプランで月額費用は5000円から。配信数の制限はありません。月額費用の中に会員登録、退会フォーム(マイページ)、ステップメール、配信リスト連携機能、開封・クリック率効果測定などが含まれており、メールの作成から効果測定、会員管理までが完結します。
標準で付いている機能が多く、外部ツールと連携すればレコメンドメールを送ったりもできますので、通常の一斉配信から、メールマーケティングを少し高度にしたい方にもご満足いただける機能がそろっていると思います。
──「Cuenote FC」への乗り換えや、新規で申し込む際に必要な作業って何ですか?
渡辺:システム間で連携していなければ、導入ハードルはかなり低いですね。「明日からCuenote FCに切り替えできますか?」とお問い合わせいただいて、1日で切り替えたケースもあります。会員情報もシステム間で連携してしまえば、配信リストをCSVでアップロードすることすら不要です。
──サポート体制は?
池:10時から18時まで電話やメールで対応しています。それ以外の時間帯で障害などがあれば随時対応します。
質問内容は管理画面の使い方が多いですね。登録の方法やマイページや空メールの設定方法、HTMLの質問もあります。「開封率が前回より落ちてしまった」なんてご相談もいただくこともありますが、可能な限りお答えします。
「最後に読者の方にお伝えしたいことはありますか?」と質問したら、「HTMLメールを送りたいけどソースが書けないから送れないとお悩みの方は、ぜひ新しくなったCuenote FCのデモを触っていただきたい。試してみてどれくらい簡単なのか、まずは体験してください」と答えた池さん。
私も実際に触ってみてその簡単さにびっくりしました。これならPCに慣れていない人でもできそうです。みなさんもぜひ触って、体験してみてください!