瀧川 正実 2017/11/22 12:30

越境ECプラットフォーム「ワンドウ」を展開するInagora(インアゴーラ)は11月22日、KDDIと資本・業務提携を締結したと発表した。KDDIグループのECモール「Wowma!(ワウマ)」の越境ECなどで協業する。

インアゴーラは中国のECプラットフォーム、SNS、KOL(キーオピニオンリーダー)などと連携。複数のプラットフォームを通じて日本製品を中国の消費者に販売している。

KDDIが中国向けECに進出、インアゴーラと資本提携で「Wowma!」出店者の越境ECを支援

「ワンドウ」の仕組み

今回の協業の柱は主に2つ。

「Wowma!」出店者の中国向け越境ECを支援

インアゴーラとKDDIは共同で、中国市場と日本国内市場への同時進出を可能とする「中国越境・国内EC ワンストップソリューション」を、「Wowma!」「ワンドウ」の出店者に提供する。

インアゴーラが越境ECで培ったノウハウを生かし、「Wowma!」出店者に商品情報の制作・翻訳、物流、決済、マーケティング、顧客対応、多チャンネル展開など越境ECに必要な作業をサポートする。

「Wowma!」出店者はインアゴーラの日本国内倉庫に商品を配送するだけで、手軽に中国市場へ出店することが可能になる。

「ワンドウ」出店者が「Wowma!」に出店

「ワンドウ」出店者は、「Wowma!」内に作る「WONDERFULL」ストアを通じ、国内ECでの展開が可能になる。「Wowma!」は出店者、商品の拡充を実現する。

大手モールの中国EC進出状況

楽天では中国直販EC最大手「JD.com」が運営する越境ECモール「JD Worldwide」に旗艦店を2015年に出店。2016年に中国大手ネットサービスであるネットイース子会社が運営する越境ECサイト「Kaola.com」と協業を始めた。

海外向け流通額は2011年と比べて2016年は5倍に拡大しているという。なお、楽天の海外販売での出荷先ランキングでは中国が1位。

リクルートライフスタイルは2016年、「ポンパレモール」出店者の商品を「Tmall Global(天猫国際)」で販売する取り組みをスタート。「Tmall Global(天猫国際)」への出店・運用を代行するC2Jジャパンと業務委託契約を締結し実現した。

KDDIが中国向けECに進出、インアゴーラと資本提携で「Wowma!」出店者の越境ECを支援

11月22日に会見を行った(写真は翁永飆社長)

※11/22 午後5時30分に、一部記事を修正しました。

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