「楽天市場」の商品の配送状況を顧客に通知、不在再配達の削減へ

商品出荷時や不在再配達の際などに、楽天市場のアプリなどで通知を送る

渡部 和章

2018年11月30日 7:00

楽天は11月29日、「楽天市場」で販売した商品の配送状況を顧客に通知する新機能を導入した。独自の配送サービス「Rakuten EXPRESS」で配送する商品が対象。通知機能の対象商品は順次拡大する。

商品の発送完了時や、配達店を出発した際に顧客に通知する。荷物が再配達になった際や、再配達当日、配達完了時などにも通知が届く。

通知の方法は3種類。

  • 商品の配送状況を楽天市場内で確認できる「お知らせ」機能
  • 「楽天市場アプリ」のプッシュ通知
  • 無料通話・メッセージングアプリ「Rakuten Viber」でのメッセージおよびプッシュ通知

通知が不要な場合は「設定」ページから配送情報通知をオフにすることもできる。

楽天は今後も通知手段の多様化を進めるなど、機能改善を図るとしている。

楽天は、「楽天市場」で販売した商品の配送状況を顧客に通知する新機能を導入した
商品の配送状況をユーザーに通知し、EC物流における不在再配達削減を図るという

楽天が掲げる「ワンデリバリー」構想の一環

配送状況の通知機能を開始したのは、楽天が進める「ワンデリバリー構想」の一環。

楽天は、国内物流業界で不在再配達の増加や人手不足などが社会問題化したことを受け、「楽天市場」における商品の注文から配送までを一気通貫で管理する包括的な物流サービス「ワンデリバリー」構想を打ち出した。

現在、独自の配送サービス「Rakuten EXPRESS」や「楽天スーパーロジスティクス」など、さまざまな施策を進めている。

「Rakuten EXPRESS」は、グループ会社のRakutenDirectが販売している生活用品や日用品のほか、「楽天ブックス」の商品を配送する楽天独自の配送サービス。2018年9月には、「楽天市場」の出店者向けの物流サービス「楽天スーパーロジスティクス」で受託した一部の荷物も対象に加えた。

東京23区と東京都14市、千葉県4市、横浜市と川崎市の一部地域、大阪府や埼玉県の一部地域などで配送サービスを展開している。

「楽天スーパーロジスティクス」は、「楽天市場」の出店者の商品の保管から出荷まで、楽天が一括で担う総合物流サービス。ギフトラッピングや販促物の封入など、店舗ごとの個別作業要件にも対応する。

この記事のキーワード

この記事をシェアしてほしいタヌ!

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る

企画広告も役立つ情報バッチリ! Sponsored

「声のする方に、進化する。」会社全体最適を目標とするワークマンの「補完型EC」 が実践する「レビューマーケティング3.0」とは? 12月17日 7:00 「所有から利用へ」の潮流をAIで勝ち抜く。事例で学ぶレンタル・リユースビジネスの成功法則とEC構築術 12月16日 7:00 「サムソナイト」「グレゴリー」のEC改善事例。CVR改善+購入完了率が最大45%増の成果をあげたアプローチとは 11月12日 7:00 スマホゲーム「モンスト」ファンがお得にアイテムを購入できる「モンストWebショップ」はなぜ「Amazon Pay」を選んだのか。導入効果+UI/UX向上に向けた取り組みを聞いた 10月30日 7:00 アンドエスティが「3Dセキュア2.0」の超効率的運用に成功したワケ。オーソリ承認率大幅改善、売上アップにつながった不正対策アプローチとは? 10月28日 7:00 EC業界で市場価値を最大化する――「全体を見渡せる人材」になるためのキャリア設計 10月27日 7:00 転売ヤーが引き起こすEC市場の混乱に立ち向かう! Shopifyパートナー・フラッグシップが提案する最新対策 9月29日 8:00 14か月で累計売上30億円超え。 韓国のネイルブランド「ohora」の急成長を支えたEC戦略とは 9月22日 8:00 生成AI検索が変える消費者の購買行動。UGC活用でサイト流入を最大化する 9月10日 8:00 ほしい商品が見つからないイライラを解消し、CVRを向上! 検索機能強化と顧客満足度アップを実現するBtoB-ECサイト改善のポイントとは? 9月9日 7:00