26日間でEC売上585億ドルを記録した米国の11月セールシーズン、サイバーマンデーは34億ドル

米Adobeが独自の調査結果を公表、1月1日から26日までのオンラインショッピング売上高は、前年同期比19.9%増の585億ドル(約6兆6000億円)

渡部 和章

2018年11月30日 9:00

米Adobe(アドビ)が実施した調査によると、米国における11月1日から26日までのオンラインショッピング売上高は、前年同期比19.9%増の585億ドル(約6兆6000億円)だった。

米国では11月に「ブラックフライデー」(感謝祭翌日の金曜日)や「サイバーマンデー」(感謝祭明けの月曜日)といった小売業界の大型セールがある。

アドビによると、2018年の「感謝祭」(11月第4木曜日)のオンライン売上高は同28%増の37億ドル。「ブラックフライデー」は同23.6%増のと62億ドル、サイバーマンデーの売上高は79億ドルに達したとしている。

オンラインで購入した商品を実店舗で受け取る「BOPIS (Buy Online Pick-up In-Store)」の売上高は、11月1日から26日までで前年を50%上回り、過去最高を記録したという。

「サイバーマンデー」における売り上げの上位は「Nintendo Switch」「Little Live Pets」「Red Dead Redemption 2」「LG製テレビ」「ドローン(DJI、Air Hogs、Sky Viper)」「Dell製ラップトップ」「FurReal Pets」「Amazon Echoデバイス」だったという。

同日のスマートフォン経由の売上高は、前年比48.1%増となる21億ドルで過去最高に達し、スマートフォンのトラフィック比率も16%増加した。

アドビでマーケティング兼カスタマーインサイトの責任者を務めるジョン コープランド氏は次のようにコメントしている。

Adobe Analyticsによる調査によると、サイバーマンデーの売上高が79億ドルに達し、アメリカ史上最大のショッピングデーとなっています。また、スマートフォンからの売上高も過去最高の20億ドルを突破し、BOPISのトレンドにも急成長が見られます。

調査方法

アドビは人工知能(AI)および機械学習フレームワークである「Adobe Sensei」を活用し、自社サービスで所有するビッグデータを分析してオンライン売上高を試算した。消費者調査の結果も参考にしている。

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