楽天ラクマが「ラクマ公式ショップ」の本格提供をスタート。リユース事業者、国内の並行輸入事業者が出店
楽天グループが運営するフリマアプリ「楽天ラクマ」は、130社以上のリユース事業者、40社以上の国内の並行輸入業者が出店する「ラクマ公式ショップ」の提供を開始した。あわせて、ロゴおよびアプリアイコンのデザイン刷新、UIのリニューアルを行った。
大手リユース事業者も出店する「ラクマ公式ショップ」とは
4月5日時点で、「ラクマ公式ショップ」には「RAGTAG」「ブランディア」「ALLU」など130社以上の大手リユース事業者が出店する。
公式ショップの強みについて、楽天グループの松村亮氏(上級執行役員 新サービス事業 ヴァイスプレジデント)は「事業者が真贋査定を行ったブランド品を販売するため、二次流通で重要な『安心・安全』な状態で、ユーザーが商品を購入できること」と話す。
公式ショップの出店にかかる初期費用は無料で、販売手数料が発生する。販売手数料は開示していないが、「楽天ラクマ」個人出品者の6%を基準にし、企業ごとに異なるという。
並行輸入の商品を取り扱う40店舗以上の国内事業者から商品を購入できる「海外輸入」も同じタイミングで提供をスタート。
また、全国の生産者や加工業者、卸業者など70店舗以上の事業者が販売する食品を購入できるDtoCサービス「産地直送・こだわり食品」も開始した。
今年半ばには、アパレルブランドを中心としたブランド公式のアウトレットやセール品の取り扱いを開始する予定。
リユース市場、約半分をBtoCが占める状況に
2020年のリユース業界の市場規模は約2.4兆円となっており、コロナ禍やSDGsの影響もあり今後3兆円に成長すると予測されている。
一方で、リユース市場の内訳を見るとBtoCを半分が占めている。こうした状況を受け、これまで「楽天ラクマ」はCtoCの取引をメインとしたフリマサービスだったが、「『楽天ラクマ』としては、二次流通を最大化していくことで楽天グループのEコマース成長に貢献していくことを考えると、B2Cのマーケットに取り組むべきだと考えた」と松村氏は話す。
2021年、楽天グループはEコマース全体の流通総額が5兆円を超えた。今後、Eコマース全体で10兆円の流通総額を目標にしている。「楽天ラクマ」も国内の流通の一端を担っており、目標に向けて成長していきたい。(松村氏)