アスクルが中国・太倉に物流拠点を開設、バイコン拠点として活用

複数のサプライヤーから出荷される商品を指定拠点に集約し、一括輸送する物流手法であるバイヤーズコンソリデーション(バイコン)を行う拠点として活用する。

鳥栖 剛[執筆]

10:00

アスクルは1月、中国・江蘇省太倉市に新たな物流拠点「ASKUL太倉センター」を開設した。「ASKUL太倉センター」は上海近郊に位置し、今後は複数のサプライヤーから出荷される商品を指定拠点に集約し、一括輸送する物流手法であるバイヤーズコンソリデーション(バイコン)を手がける拠点として活用。より安定的かつ効率的な海外調達体制の構築をめざす。

アスクルが中国・太倉に物流拠点を開設、バイコン拠点として活用
1月16日に開催された「ASKUL太倉センター」開所式の様子(左から佐川急便 取締役 本田恵一氏、アスクル 執行役員 リテール事業本部長 志貴俊介氏)

アスクルは中期経営計画で、オリジナル商品を通じた価値提供の強化を重要戦略の1つに位置付けている。オリジナル商品は、価格・機能性・デザインの各面で提供価値を高め、他社との差別化や事業成長を支える役割を担う。

その強化に向けて、商品企画や品質管理といった上流工程に加え、調達・物流を含む業務プロセス全体を俯瞰し、無駄の少ない構造へと転換することが不可欠。また、グローバルな調達環境や物流コストが変動するなか、物流の集約や輸送プロセスの見直しを通じて、コスト負担の抑制と輸送効率の向上を両立する必要があると説明している。

従来は商品やサプライヤーごとに輸入していたため、日本国内ではサプライヤー倉庫からアスクルの各物流センターへの輸送、物流センター間の輸送が発生し、物流コストやオペレーション負荷の増加につながっていた。今後は、中国・上海近郊の各サプライヤーから出荷される商品を「ASKUL太倉センター」に集約。アスクルの各物流センター向けに商品を組み合わせた「コンテナ単位」で直接輸入する。これにより、日本国内での輸送を抑制し、物流コストの低減と輸送効率の向上を図る。

アスクルが中国・太倉に物流拠点を開設、バイコン拠点として活用
上海近郊の各サプライヤーから出荷される商品をASKUL太倉センターに集約

アスクルは「ASKUL太倉センター」の開設を、「オリジナル商品強化」を掲げる中期経営計画の戦略を、コスト構造の改善と物流効率の向上という観点から具体化する取り組みの一環と位置付けている。今後は段階的に運用を開始し、安定運営を図りながら、調達・物流全体の最適化を進めていく方針だ。

この記事のキーワード

この記事をシェアしてほしいタヌ!

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る

企画広告も役立つ情報バッチリ! Sponsored

AI時代を勝ち抜くEC戦略。レガシーシステムから脱却し、「Shopify」で実現するPDCA高速化とイノベーション 2025年12月23日 7:00 「声のする方に、進化する。」会社全体最適を目標とするワークマンの「補完型EC」 が実践する「レビューマーケティング3.0」とは? 2025年12月17日 7:00 「所有から利用へ」の潮流をAIで勝ち抜く。事例で学ぶレンタル・リユースビジネスの成功法則とEC構築術 2025年12月16日 7:00 「サムソナイト」「グレゴリー」のEC改善事例。CVR改善+購入完了率が最大45%増の成果をあげたアプローチとは 2025年11月12日 7:00 スマホゲーム「モンスト」ファンがお得にアイテムを購入できる「モンストWebショップ」はなぜ「Amazon Pay」を選んだのか。導入効果+UI/UX向上に向けた取り組みを聞いた 2025年10月30日 7:00 アンドエスティが「3Dセキュア2.0」の超効率的運用に成功したワケ。オーソリ承認率大幅改善、売上アップにつながった不正対策アプローチとは? 2025年10月28日 7:00 EC業界で市場価値を最大化する――「全体を見渡せる人材」になるためのキャリア設計 2025年10月27日 7:00 転売ヤーが引き起こすEC市場の混乱に立ち向かう! Shopifyパートナー・フラッグシップが提案する最新対策 2025年9月29日 8:00 14か月で累計売上30億円超え。 韓国のネイルブランド「ohora」の急成長を支えたEC戦略とは 2025年9月22日 8:00 生成AI検索が変える消費者の購買行動。UGC活用でサイト流入を最大化する 2025年9月10日 8:00