アスクルは1月、中国・江蘇省太倉市に新たな物流拠点「ASKUL太倉センター」を開設した。「ASKUL太倉センター」は上海近郊に位置し、今後は複数のサプライヤーから出荷される商品を指定拠点に集約し、一括輸送する物流手法であるバイヤーズコンソリデーション(バイコン)を手がける拠点として活用。より安定的かつ効率的な海外調達体制の構築をめざす。
アスクルは中期経営計画で、オリジナル商品を通じた価値提供の強化を重要戦略の1つに位置付けている。オリジナル商品は、価格・機能性・デザインの各面で提供価値を高め、他社との差別化や事業成長を支える役割を担う。
その強化に向けて、商品企画や品質管理といった上流工程に加え、調達・物流を含む業務プロセス全体を俯瞰し、無駄の少ない構造へと転換することが不可欠。また、グローバルな調達環境や物流コストが変動するなか、物流の集約や輸送プロセスの見直しを通じて、コスト負担の抑制と輸送効率の向上を両立する必要があると説明している。
従来は商品やサプライヤーごとに輸入していたため、日本国内ではサプライヤー倉庫からアスクルの各物流センターへの輸送、物流センター間の輸送が発生し、物流コストやオペレーション負荷の増加につながっていた。今後は、中国・上海近郊の各サプライヤーから出荷される商品を「ASKUL太倉センター」に集約。アスクルの各物流センター向けに商品を組み合わせた「コンテナ単位」で直接輸入する。これにより、日本国内での輸送を抑制し、物流コストの低減と輸送効率の向上を図る。
アスクルは「ASKUL太倉センター」の開設を、「オリジナル商品強化」を掲げる中期経営計画の戦略を、コスト構造の改善と物流効率の向上という観点から具体化する取り組みの一環と位置付けている。今後は段階的に運用を開始し、安定運営を図りながら、調達・物流全体の最適化を進めていく方針だ。