アマゾンがドローンで最短30分配送。2026年末までに全米約500都市へドローン配送を拡大する「Amazon Prime Air」

Amazonが、ドローン配送サービス「Prime Air」を2026年末までに全米約500の都市・町へ拡大する計画を発表した。最短30分配送を支える最新型ドローンや安全認証の内容、対象商品や料金体系などを解説する。

鳥栖 剛[執筆]

7:30

米Amazonは8月19日、ドローン配送サービス「Amazon Prime Air」を2026年末までに米国の約500の都市・町へ拡大する計画を明らかにした。現在の約6倍の規模に広げ、数千万人の顧客に最短30分で商品を届ける。既存のAmazonアプリやチェックアウトに配送サービスを組み込むことで、超高速配送の選択肢として利用拡大を狙う。

アマゾンがドローンで最短30分配送。2026年末までに全米約500都市へドローン配送を拡大する「Amazon Prime Air」
Amazonのドローン配送のイメージ

「Amazon Prime Air」は、食料品、電子機器、化粧品、医薬品、日用品など数百万点の商品を、通常のAmazonでの買い物と同じような操作でドローン配送するサービス。注文から最短30分での配送を特長とし、これまでに数十万件の荷物をドローンで配送。現在は1日数千件の荷物を消費者に届けているという。

「Amazon Prime Air」は 現在、アリゾナ、フロリダ、カンザス、ルイジアナ、ミシガン、ネブラスカ、テキサスの7州で展開している。11拠点、10都市圏をカバーしており、フェニックス、タンパ、カンザスシティ、バトンルージュ、デトロイト、オマハ、ヒューストン、ダラス、サンアントニオ、ウェイコなどが対象となっている。

今後は、イリノイ州シカゴ、ニューヨーク州シラキュース、オハイオ州クリーブランド、ジョージア州アトランタ、アイダホ州ボイシの各都市圏でも近日中にサービスを開始する予定。

また米国外では、英国ダーリントンで「Amazon Prime Air」の提供を開始している。

ドローン配送の対象となるのは、5ポンド(約2.27kg)以下で、大きな靴箱に収まるサイズの商品。Amazonによると、同社で頻繁に購入される商品の60%以上が対象になるという。食料品、化粧品、医薬品、電子機器などに加え、スマートフォン、イヤホン、スマートホーム機器なども対象商品としてあげている。

料金は、Prime会員の場合、50ドル以上の注文は無料。50ドル未満の注文には2.99ドル、Prime非会員には4.99ドルの配送料がかかる。

配送サービスは既存のAmazonアプリやチェックアウトに統合されている。対応エリアでは、買い物中や決済時にドローン配送を選択できる。

初回の利用時に配送ポイントを設定すると、その後も同じ場所を利用できるほか、別の場所へ変更することも可能としている。

Amazonはドローン配送の安全性も訴求。「Amazon Prime Air」は、米連邦航空局(FAA)の「Part 135」認証を取得しており、商用航空運送事業者と同じ枠組みで監督を受けている。

ドローンには独自の「Detect-and-Avoid(感知・回避)」システムを搭載。周囲の空域や障害物を自律的に監視し、飛行中にリアルタイムで安全性を判断するという。

最新型ドローン「MK30」は、従来機と比べて航続距離が2倍、騒音が半分になったとしている。小雨や幅広い気温条件にも対応し、完全電動のため排気ガスを排出しない。

プライバシーにも配慮し、カメラ映像はドローン機体内で安全な航行のためにのみ処理する。ライブ監視や人の追跡には利用しないとしている。

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