ECの商品探索体験、71.9%が「商品を見つけられず離脱」、ストレス原因1位は「情報不足」

DGビジネステクノロジーの調査によると、EC利用者の71.9%が「欲しい商品を見つけられずに離脱した経験がある」と回答した。ストレス原因の1位は「商品情報や画像、レビューなどの不足」で、「商品の見つけやすさ」が予定外購入を後押しする実態も明らかになった。

鳥栖 剛[執筆]

8月31日 8:30

ECサイトでの商品探索体験に課題を感じている利用者が多い実態が明らかになった。デジタルビジネス総合支援を手がけるDGビジネステクノロジー(DGBT)の調査によると、EC利用者の71.9%が「欲しい商品を見つけられずに離脱した経験がある」と回答。商品を探す際の不満では「商品情報や画像・レビューなどの不足」が45.6%で最多となった。

一方、66.8%は「商品の見つけやすさ」をきっかけに予定外の商品を購入した経験があると回答した。商品探索体験の改善が、離脱防止だけでなく、買い上げ点数や客単価の向上にもつながる可能性が浮かび上がった。

EC利用者の71.9%が「欲しい商品を見つけられずに離脱した経験がある」とも回答

DGBTは8月27日、「ECサイトにおける商品探索体験に関する実態調査」の結果を公表した。調査は、月1回以上ECサイトで買い物をする20代~50代の男女331人を対象に、2026年6月10日から11日にかけてインターネットで実施した。

全体の68.9%が「目的買い」、それでも離脱は多い

ECでの購買スタイルを見ると、「目的買い7割・探索買い3割程度」が37.8%、「ほぼすべて目的買い」が31.1%で、全体の68.9%が事前に買うものをある程度決めてECサイトを訪問していた。

ECの商品探索体験、71.9%が「商品を見つけられず離脱」、ストレス原因1位は「情報不足」
全体の68.9%が事前に買うものをある程度決めてECサイトを訪問

一方、「欲しい商品がうまく見つけられず、購入を諦めた/別のサイトへ移動した経験」については、全体の71.9%が「ある」と回答した。

ECの商品探索体験、71.9%が「商品を見つけられず離脱」、ストレス原因1位は「情報不足」
71.9%が「欲しい商品を見つけられずに離脱した経験がある」と回答

「ほぼすべて目的買い」の層でも62.1%、「目的買い7割」の層では79.2%に達している。購入目的が明確なユーザーでも、目的の商品にたどり着けなければ離脱するケースが少なくないことがわかった。

ストレス原因1位は「情報不足」、2位は「不要なレコメンド」

商品を探す際に不便や不満を感じる点では、「商品情報や画像・レビューなどの不足」が45.6%で最多となった。次いで「広告や不要なレコメンド表示の多さ」が39.9%となった。

ECの商品探索体験、71.9%が「商品を見つけられず離脱」、ストレス原因1位は「情報不足」
ストレス原因1位は「情報不足」、2位は「不要なレコメンド」

商品を探すユーザーにとって、必要な情報が十分に得られないことが大きなストレスになっている。一方、レコメンドは商品との出会いを生み出す一手となる半面、ユーザーの意図に合わなければ不満にもつながる。商品探索を支援する機能には、使い方次第で利便性とストレスの両面が生じることがうかがえる。

66.8%が「見つけやすさ」で予定外購入

調査では、「商品の見つけやすさ」をきっかけに予定外の商品まで購入した経験がある人は66.8%に上った。「ほぼすべて目的買い」の層でも51.5%、「目的買い7割」の層では73.6%となっている。

ECの商品探索体験、71.9%が「商品を見つけられず離脱」、ストレス原因1位は「情報不足」
66.8%が「見つけやすさ」で予定外購入

予定外購入のきっかけとして最も多かったのは「価格的なメリット」で66.5%。これに続き、「好みの商品や隠れた良品と思いがけず出会えたとき」が55.3%、「高評価のレビュー」が29.9%、「履歴をもとにした的確な関連商品の提案(レコメンド)」が29.6%となった。

ECの商品探索体験、71.9%が「商品を見つけられず離脱」、ストレス原因1位は「情報不足」
予定外購入のきっかけトップは「価格的なメリット」

価格面での訴求だけでなく、商品との偶然の出会いやレビュー、ユーザーの購買履歴に基づくレコメンドなども、予定外購入を促すきっかけになっている。

価格施策は購入の後押しになる一方、値引きによって利益率が低下する可能性もある。商品情報を充実させ、目的の商品を見つけやすくしたり、関連商品や評価の高い商品に適切に誘導したりすることは、価格訴求とは異なる売り上げ拡大策としても重要になりそうだ。

調査概要

  • 調査期間:2026年6月10~11日
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象:月に1回以上ECサイトで買い物をする20代~50代の男女
  • 調査人数:331人
  • モニター提供元:RCリサーチデータ
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