スポルアップが実施した「ECレビュー信頼性に関する深掘り調査2026」によると、ECアクティブユーザーのうち75.6%が「レビューが『サクラかも』『操作されているかも』と疑ったことがある」と回答した。レビューへの不信感から購入をやめた経験がある割合は65%だった。
調査対象は全国のECアクティブユーザー男女500人。調査期間は2026年4月30日まで。(予備調査は6000人を対象に2026年3月に実施)
レビュー確認は常態化、「疑いながら見る」構造が浮き彫りに
2026年3月に行った予備調査では、購入前にレビューを「ほぼ確認する」と回答した割合は82.0%だった。
本調査では75.6%が「レビューが『サクラかも』『操作されているかも』と疑ったことがある」と回答した。「レビューへの不信感を理由に購入を断念した経験あり」と回答したのは65.4%だった。
スポルアップは「ほぼ全員がレビューを見ている一方で、多くの人がレビューを疑っているという構造が可視化された」と解説している。

「星5ばかり」が最多、定型レビューにも不信感
レビューを信頼できない理由は、最多が「評価が星5ばかり」で64.8%、続いて「文章が短・定型的」が56.4%、「同時期に集中投稿」が22.0%だった。
「写真なし」は15.2%、「低評価が急に消えた」は15.0%、「返礼品・特典付き疑惑」は13.6%となっている。

女性は慎重確認、男性はブランド依拠傾向
レビューへの不信感から購入をやめた経験は、全体では「ある」が65.4%、「ない」が34.6%だった。性別で見ると、男性では「ある」が62.8%、女性では「ある」が68.0%となっている。

レビュー確認頻度については、「ほぼ必ず確認する」が全体で47.2%、性別で見ると男性は40.4%、女性は54.0%だった。「たまに未確認」は全体では34.0%、性別で見ると男性は34.8%、女性は33.2%だった。「よくある(信頼ブランドなら未確認)」は全体では18.8%、男性は24.8%、女性は12.8%だった。
スポルアップは「男性は『信頼ブランドへの依拠』で確認をスキップする傾向、女性は『毎回精査する』傾向が見られた」としている。

レビューのサクラ懸念は20代が最多。60代以上は確認行動が低水準
レビューのサクラを疑った経験の有無を年代別にみると、「よくある」は10代が20.0%、20代が38.5%、30代が24.0%、40代が27.4%、50代が19.8%、60代以上が18.0%となっており、20代が最も多い。
「たまにある」は10代が60.0%、20代が38.5%、30代が49.0%、40代が53.9%、50代が55.7%、60代以上が53.1%だった。
スポルアップによると60代以上は「レビューをほぼ必ず確認する」率は33.3%と全年代で最低だったという。スポルアップは「60代以上ではレビューの検証行動自体が少ない傾向が確認された」と分析している。
世帯年収500〜600万円で購入離脱率がピーク
「不信から購入を断念した経験」を世帯年収別に見ると、全体平均(GT)は65.4%だった。最も高かったのは「500-600万」で79.0%となり、GTを13.6ポイント上回った。続いて「200-300万」が72.5%、「1000-1200万」が72.2%、「900-1000万」が71.9%となっている。
「100万未満」は46.9%で最も低く、価格優先で買い続ける傾向が見られた。全体平均を下回ったのは「100万未満」のほか、「300-400万」「400-500万」「600-700万」の所得層となっている。
スポルアップは「消費の中核となるボリュームゾーン(500-600万円)で離脱率が最も高く、レビュー不信がCVR低下に直結する層であることが示された」と考察している。
低所得層は「関係性」、高所得層は「物証」を重視
「信頼できるレビュー」を世帯年収別に見ると、低所得層(100-200万円)はショップからの返信など「関係性」を重視する傾向、高所得層(1000-1200万円)は写真・動画の有無など「物証」を重視する傾向が見られた。
低所得層では、「写真・動画付き」が47.5%で最多。続いて「ショップからの返信あり」が40.0%、「使用期間が長い」が30.0%だった。「ショップからの返信あり」は40.0%となり、全体平均を上回った。
高所得層では「写真・動画付き」が75.0%と突出して高く、全体平均を大きく上回った。「使用期間が長い」は27.8%、「購入者バッジ付き」「ショップからの返信あり」はいずれも11.1%となっている。
スポルアップは「低所得層は『店との対話の有無(関係性)』を信頼判断材料にする傾向、高所得層は『商品そのものの可視化(物証)』を信頼判断材料にする傾向が見られる。 同じ『レビューを重視する』ユーザーでも、見ているポイントが大きく異なっている」と分析している。
職業別で異なる「疑念」と「確認」のギャップ
職業別にレビューの「疑念率」と「確認徹底率」を比較すると、サクラであることを疑う疑念率(疑うことが「よくある」または「たまにある」と回答した割合)は全体的に高い水準となった。疑念率が高かったのは「パート・アルバイト」で81.6%、続いて「自営業」が80.0%、「自由業」が77.8%、「会社員(正社員)」が77.5%だった。
「レビューをほぼ必ず確認する」人の割合は、「パート・アルバイト」が63.3%で最多。続いて「専業主婦」が56.3%、「会社員(正社員)」が47.6%だった。
職業別のレビュー疑念率と確認徹底率から、スポルアップはレビューに対する4つの対処スタイルが浮かんだとしている。
- 守りの消費型(パート・アルバイト):疑念81.6%、確認63.3%
- 家計管理型(専業主婦):疑念73.2%、確認56.3%
- 自己判断型(自営業):疑念80.0%、確認31.4%
- 低関与型(無職):疑念71.4%、確認41.4%
調査概要
- 調査名:ECレビュー信頼性に関する深掘り調査2026
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象:全国のECアクティブユーザー男女500人(男性250人/女性250人)
- 調査期間:2026年4月30日
- 調査主体:スポルアップ Research Division
- 補助参照データ:EC利用実態調査2026(予備調査・n=6000・2026年3月実施)
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