健康食品・サプリの購入で半数以上が「失敗経験あり」。その理由と、購入前の不安を減らす手法とは?【消費者調査まとめ】
消費者が健康食品やサプリメントを購入する際は、どのような情報を参考にして選んでいるのか? メディカルリサーチは、20代~60代の男女(健康食品やサプリメントを定期的に購入している人、または過去に購入していた人)を対象に、「商品購入時の消費者行動」に関する調査を実施した。
調査結果によると、回答者の半数以上が購入に失敗した経験があることがわかった。また、医師や専門家の監修コメントは商品の安心感や信頼感につながり、購入の後押しとなりやすいようだ。
半数以上が「失敗したことがある」
店舗、インターネットを問わず、健康食品やサプリメントを購入して失敗した経験について聞いたところ、「よく失敗する」(9.2%)「たまに失敗する」(42.8%)「あまり失敗しない」(37.7%)「全く失敗しない」(10.3%)だった。
「よく失敗する」「たまに失敗する」を合わせると半数以上が健康食品やサプリメント購入で失敗した経験がある。
「よく失敗する」と回答した理由
- 口コミにだまされる(20代/女性/会社員)
- 購入する前に自分に合うか把握できない(30代/女性/会社員)
- 結果が伴わない(40代/女性/パート・アルバイト)
「たまに失敗する」と回答した理由
- 同じ(用途の)サプリメントでコストパフォーマンスがいいものを後から見つけた(20代/女性/会社員)
- 期待した効果がなかった(20代/女性/自営業・自由業)
- 味が合わなかった。量を買いすぎた(30代/女性/パート・アルバイト)
成分に不安を感じる人は6割以上
「健康食品やサプリメントなどを購入する際、入っている成分などに不安を感じることはあるか」という質問には、6割以上が「とても不安に感じる」(14.4%)または「やや不安に感じる」(53.0%)と回答。多くのユーザーが成分に関して不安を感じることがあることがわかった。
商品の監修コメントが購入を後押し
「具体的に何があれば安心して商品を購入することができるか(複数回答可)」という質問には、「医師・専門家からの監修コメント」(50.0%)が最多。「商品のブランド認知」(39.3%)「販売企業のブランド認知」(37.1%)が続いた。
8割以上が「医師の監修コメントが参考になる」
「健康食品やサプリメントについて誰が評価していると特に信ぴょう性が増すか」と聞いたところ、「商品にあった専門家(医師など)」が最多で45.1%。「ご自身と同じ悩みを抱えている方」(32.7%)「ご自身と同じ年代の方」(19.8%)が続いた。
「医師監修コメントがあると健康食品やサプリメント購入時どのくらい参考になるか」という質問には、8割以上が「とても参考になる」(22.5%)または「参考になる」(62.0%)と回答した。
専門的な知識を持っている人の情報は信頼できることや、医学的知見に基づいているといった理由で、購入時に参考になると思う人が多い。
「とても参考になる」と回答した理由
- 医師は安心できる(20代/女性/専業主婦)
- 科学的根拠があると確証できるから(20代/女性/会社員)
- 内容をよく理解している人からの情報は信頼できるから(30代/女性/パート・アルバイト)
「参考になる」と回答した理由
- 専門的な知識(を持っているから)(20代/女性/専業主婦)
- 医学的知見の根拠に基づいているから(20代/女性/公務員)
- 専門的な知識を持っている人の意見は安心材料になると思うから(20代/女性/自営業・自由業)
調査概要
- 「商品購入時の消費者行動」に関する調査
- 調査期間:2023年3月20日(月)〜2023年3月22日(水)
- 調査方法:インターネット調査
- 調査人数:1018人
- 調査対象:20代~60代の男女 ※健康食品やサプリメントを定期的に購入している人、または過去に購入していた人
- モニター提供元:ゼネラルリサーチ