BASEがネットショップ作成サービス利用者向けに提供する後払い決済サービス「あと払い(Pay ID)」とは?
BASEはBNPL(後払い決済)事業に参入、自社開発の後払い決済「あと払い(Pay ID)」の提供を開始した。まずは、ネットショップ作成サービス「BASE」を利用するショップを対象に提供する。
後払い決済を自社開発
「あと払い(Pay ID)」は、「BASE」を利用するショップが購入者に提供できる決済方法の1つ。消費者が商品を購入する際、ID決済ログインから支払いまでを自社サービス内でワンストップ提供するスキームを構築している。
BASEの購入者向けID決済サービス「Pay ID」にID登録している購入者が、当月の支払い金額を翌月にまとめて支払いできる仕組みを提供する。
「Pay ID」にID登録している購入者が「あと払い(Pay ID)」を利用して商品を注文すると、電話番号の入力、電話番号に届いたSMSコードを入力することで、代金を支払う前に商品を注文できる。
代金の支払いは、支払期限までの期間中、購入者の好きなタイミングで「Pay IDアプリ」に表示される支払い画面(バーコード)を、コンビニで提示して支払うことができる。
決済パートナーとしてGMOペイメントサービスと連携。GMOペイメントサービスが売買代金などの債権譲渡を受けて請求書の発行と代金の回収を行う。
ネットショップ作成サービスの「BASE」、購入者向けのID決済サービス「Pay ID」というショップ側と購入者側の両サイドに向けたサービスを展開しているBASE。ネットショップにおけるスマートな画面遷移などを実現し、購入者の決済体験の向上を図るという。
マーチャント(ショップ)向けのアセット「BASE」も、購入者向けのアセット「Pay ID」も両方持っている現段階で、このBNPLに乗り出すというのは、BASEにとって大きなメリット。
「あと払い(Pay ID)」の利用を想定しているターゲット層は、若年層など、後払い決済をよく使う方。そして、それ以外にも、ネットショッピングが好きな方は全て対象になると思っている。ショッピングの体験を最適化することにこだわり続けたプロダクトだからだ。
「あと払い(Pay ID)」概要(ショップ向け)
導入対象は「BASE」を利用しているショップ。手数料は次の通り。
- 「BASE」の「スタンダードプラン」利用ショップ:決済手数料:3.6%+40円、サービス利用料:3%
- 「BASE」の「グロースプラン」利用ショップ:決済手数料:2.9%、月額サービス利用料:5980円
購入者の「あと払い(Pay ID)」利用対象者
- 利用対象者:「Pay ID」にアカウント情報を登録している人
- 支払い方式:マンスリークリア(翌月一括支払い)
- 支払い期限:購入月の翌月10日まで
- 支払い方法:コンビニ支払い
- コンビニ支払い手数料:350円
購入者による「あと払い(Pay ID)」の利用方法
- 「BASE」を利用するショップでの商品の支払い方法で「あと払い(Pay ID)」を選択
- 本人確認のため携帯電話番号を入力し、電話番号に届いたSMSのコードを入力
- 「購入を確定」ボタンを押して注文完了
利用には「Pay ID」のアカウント登録が必須となる。「あと払い(Pay ID)」の決済は、Webブラウザでのみ。2023年の年内には、アプリでの購入時にも利用できるようにアップデートを予定している。