中林慎太郎[執筆] 8:00

プレイヤーから中間管理職になり数年。その数年間に何の変化もなく何をしていいのかわからず、「やるやる」とだけ言い続けて相変わらずな時間を過ごしている皆さまこんにちは。今回もYouTubeからのピックアップです。脱・税理士の菅原さんはそもそも税理士なので、税関係を勉強するために動画を普段見ているのですが、今回は税関連のお話ではなく「税理士がいろいろな会社のさまざまな会社幹部を見て思う」みたいな内容です。「優秀な幹部・無能な幹部ぞれぞれの特長」というセンセーショナルな題名なこともあり、とりあげました。部下の皆さんにこの動画を見られて、「あいつ無能幹部だね」なんて陰口を叩かれないように、上司の皆さん頑張ってくださ~い!

優秀な幹部の特長とは?

優秀な幹部と無能な幹部の明確な違いは何か?見極めるための基準をお伝えします! | 脱・税理士スガワラくん
https://www.youtube.com/watch?v=AQBpUPb4NG0

「部下に実績をあげさせる方を重視する」

自分の実績をアピールする幹部もいるんですよ。「僕はこんなにやっているんですけど、でも部下が●●で売り上げが伸びなかったんです」

極端な話自分の売上はゼロでいいんですよ。その分部下に売上をつけさせる仕組みを作らないといけない

「自分でやった方が早い」、まさによくある思考ですよね。けれど「自分でやった方が早い」は組織のことを考えているわけでもなく、自分本位な仕事の仕方です。

部下を育てることは投資だと思っています。ただ投資をするのは時間がかかります。今進めないといけない作業と実績があるのに、2倍の労力をかけながら部下に実績をあげさせないといけませんから、人によっては苦痛ですよね。ただ、会社や組織のことを考えると、瞬間的な苦痛で済ますより投資をすることは非常に大切ですし、貴方もそうやって育ってきている可能性があります。

部下の成長は上司の評価アップと、上司としての成長=組織と会社の成長でもあることだと思うので、さじを投げずにしっかり皆さん頑張ってください! 決して上記で書いたような、部下を落として自分を上げるような上司にならないでください。組織にとっての癌になりかねません。

「社長の決断を成功に導く」

社長と幹部の人の考えが合わなかったらどうする? ここで多くの幹部がやりがちなのは、「社長はああ言うけど俺はこうだと思うんだよね」と自分の部下とかチームに言う人は最悪。そんな人は幹部に入れたらあかん。

社長の決断は会社の方針なので、それを正解に導くために全力を注ぐ。これが大切なんやけど、全力を注げば正解になる可能性はある

これは自分が会社員時代によく考えていたことなので、すごくわかります。社長と考えがピッタリ合うに越したことはありませんが、無理に合わせる必要はないと思います。意見が合わなくても、社長の意見への反対意見・批判ではなく社長の案に対してリスクをしっかり炙り出すことが、社長の周りにいる人間の重要な役割だと思っています。

さらに言うと、あるゴールに対する社長の解答がAで、自分が思う最善策がBだったとしても、Aの方法で自分が考えたBのゴールと同じ場所に同じ時間でたどり着くことこそがミッションだと思っています。実際、過去に似たような経験をしたことがあり、その際は上記のような考え方をしていました。もちろん自分が思ったリスクに当たって消耗しましたが、無事より良い結果にたどり着きました。皆さんはいかがでしょうか?

「自分がいなくなったら仕事が回るのかどうか」

プレイヤーの人が自分がいなくても部下がやってくれるかどうかっていう仕組み作りの方にいかないといけない。プレイヤーの人が仕組みを作るのは難しいんですよ。出来ていなくてもその仕組みを作ろうとしているかどうか。

「もう僕がいなくなったら終わりですね」と言っていたら、それは優秀とは言えない

会社員時代のなかでも後半の約5年間、意識していたのはまさにこれでした。万が一自分が事故にあった時でも組織が動く必要があるので、自分がいなくても最低でも半年は機能不全にならない組織と仕組み作りを行っていたのですが、後半5年はその集大成として半永続的に組織が動き、売り上げが伸びる仕組み作りを考えて動いていました。

そしてその際重要になるのが1対1のコミュニケーションです。今構築している仕組みが組織のなかではまっているか、何に迷っているのか・不安に思っているのかなども含めて、社員・パート・バイトなど隔たりなくできる限り1対1のコミュニケーションを取るようにしていました。

ただ、これも継続が難しいですよね……。自分も会社員時代は、気づいたら時間が過ぎていて4か月に1回しかできていなかったように思います。本来は1か月1回とは思っていたんですが……。菅原さんが言うように、半年分のMTGスケジュールを最初から入れておかないとですね。

「誰でもできる仕事をしていないか」

幹部が誰でも出来る仕事をやっていることがよくある。

リーダーというのは周り全体を見て、適正な配置をして仕事が回っているかを管理する役割。

自分がやったほうが早い仕事を自分でやってしまうみたいな、それは絶対にやったらあかん。グッとこらえて部下にしてもらう。そして全体を見て管理する。それが幹部の仕事

(中略)

「社内ルールは絶対に厳守する」

これが出来ていない人が結構多い。社内ルールって真衣に人報・連・相とか何かにちゃんと記憶するとかそういう社内のルールあるやろ。そういうルールをきっちりとやっているかどうか

(中略)

「感情的にならない」

まずは何かあっても受け入れて。感情的に怒る人って人を怒るんですよ。そうじゃない。その仕事の事実を見なあかんのにその人を怒るんですよ。

(中略)

やっぱり伸びている会社は優秀な幹部がいる。優秀な幹部の共通点は今日挙げたような感じですよ

最後は重要だと思ったことをまとめて3つ。この辺りは以前の記事でも書いていて、一貫して似たようなことを話していますね……。重要なことはつながっているということで!

1つ目については、リーダーが誰でもできる作業に従事していること自体が、非常にその組織の非生産性を感じてしまいますね。2つ目の「社内ルールは絶対に厳守する」ということだけは、今でも自分は不得意すぎて、動画を見ながら「ああ……」と言っていました。そして3つ目の感情的にならないというお話、これは最近周りと話している時によく出てきます。この話をする際に感情・期待・興味などのキーワードがよく出てきますが、怒る際に感情的にならないことは、確かに優秀な上司として重要なファクターであるかもしれませんね。

今回紹介した動画は情報量が多かったので、情報をかいつまんでピックアップしました。すべてのポイントが当てはまるに越したことはないですが、皆さんいくつくらい当てはまりましたか?

特に前半から中盤にかけての特長は、自分も周りの優秀なリーダーたちに相談をして、最初は見様見真似で行った部分も多かったので、ぜひ皆さんも今日を境にやってみてください。また、部下と言われるポジションにいる皆さんも、自分の上司がどうかではなく、自分が優秀な上司達のような見方ができるように準備していてもいいのかもしれません。サクッと見られる動画なので、ぜひBGMがわりにでも聞いてみてください!

要チェック記事

Eコマースにおける生成AI活用は「テキスト化のスキル」「活用で業務をよりラクにできる発想」が求められる | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/14283

AI関連記事を紹介する度に言っていますが、結局は「プロンプトをいかに書けるか」。これはGoogle検索が上手な人と下手な人の違いみたいなものかもしれません。とりあえず使うことが重要ですね。

X、ハッシュタグ付き広告を配信停止--「急な仕様変更」を謝罪 | CNETJapan
https://japan.cnet.com/article/35234875/

「#PR含む広告も強制停止される仕様」これはダメージが大きい。「広告に『#』が使えなくなった」と話題になっていましたが、ブランディングなどでは結構しんどいですね。まぁただ、皆同じ環境なのでしっかりと次の対策を!

「TikTok Shop」で売上を伸ばすには? 他の国との違いは? 動画制作はマスト? 中国「Douyin」で成功したインアゴーラCEOに聞く | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/14321

前回も紹介した「TikTok Shop」ですが、日本で合うのか? どこでローカライズするのか? とにかく人柱を立てつつ、自分たちの商材や運用状況をどうやって確認するのかが重要。

【コマースメディア株式会社】ECプラットフォーム横断分析サービスの提供を開始 | コマースメディア
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000049.000084324.html

全体で見た方が良い情報、単体で見た方が良い情報もありますが、モールを横断して分析できるという、ちょっと気になるサービスがリリースされています。どこまで何を見られるのか、もう少し詳しい情報が欲しいですし、内容を確認してみたいところ。

「置き配」が標準、手渡しは追加料金 国交省が宅配の新ルール検討 | 朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/AST6Q0HMKT6QUTIL034M.html

「置き配」がメインになるのは個人的には良いことかなと。海外に行っても治安の良い場所はマンションの1階に無造作に荷物が置かれていますし。それにしても手渡し追加料金はすごいな……。

人手不足とEC成長率鈍化はAI活用で改善できるのか? 今見つめるべき「商売の本質」に迫る | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/16902

無理に使う必要はないし、思考を巡らせて使えるタイミングで使うのがベストでしょう。ただ、やっぱりプロンプトが大事になるので、少なくとも身近なAIに触れておく事は大事。中小企業が使えるEC専用AIがそろそろリリースされても良いのでは?!

「Amazon プライムデー」の4日間、対象自社ECサイトでの買い物に「Amazon Pay」使うとポイント還元などのキャンペーンを用意 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/14369

「Amazon Pay」と「amazon.co.jp」がようやく連携?! ちょっと遅すぎる感じもあるけれど、今から「Amazon Pay」の土壌作りのために、「ペイ」商圏に本格参入か?! ポイント施策なども数年前から少しずつ実施し始めていますが、ついにポイント商圏のローカライズに着手?!

今週の唸った・刺さった・二度見した

超神水 | ピクシブ百科事典
https://dic.pixiv.net/a/%E8%B6%85%E7%A5%9E%E6%B0%B4

とある会合で、経営層の人たちと「負荷と発動条件」という話題があがりました。この時代において、負荷をかけるというのは非常に良くない働き方だと言われているのですが、果たしてそうなのでしょうか? 何も負荷をかけずに本当に優秀な人間が生まれるのか? 生まれているのか?など、従業員のレベルアップの話をしました。

一般的に、現在のIT業界やそれ以外の業界でも、皆が思っている「モンスター(仕事ができる人)」達の特長は、少なからず人生のどこかで負荷がかかり進化・変身している。今の経営層の人たちは負荷があって、進化をしてきているけれど、果たして今のふんわりした教育制度(⚪︎⚪︎ハラスメントフリーな世界)のなかで人は育つのか?! なんてことを話していました。

そのなかで出てきたのが、「超神水」というキーワード。この「超神水」は漫画『ドラゴンボール』に出てくる劇薬なんですが、効果を得るには湯飲み一杯分を飲み干さなければならず、味自体も苦いと言うより猛毒に近く、常人だと発狂して死ぬ、というパワーアップの毒薬なんです。結局この「超神水」を飲むか飲まないかを自分で選択して生き残れれば、という話になったんですが、「これって普通に文字起こしするとあまりにもハラスメントでだよね」という結論になり、結局自主的な行動に任せるとはなりましたが……。いや~この辺りは難しいですよね(笑)

さて、今回はちょっといつもと違う感じのお話をしました。皆さんも前回とはまったく違う視点で今回の記事読んでいただけたのではないでしょうか。また、次回是非よろしくお願いいたします。

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