夏休みの予算は平均5.7万円で2年連続の減少。予定に「物価高・円安影響」が7割、「ショッピングや食事など」で過ごすは17%
市場調査やマーケティングリサーチのインテージが7月10日に公表した夏休み期間(7月19日〜9月30日)における過ごし方の調査によると、予算総額の平均金額は前年比2%減の5万7284円だった。減少は2年連続。物価高や円安が夏休みの予定に影響すると答えた割合は全体の70.1%にのぼった。
夏休みの過ごし方
「自宅で過ごす」(37.5%)が最多。次いで「国内旅行(宿泊あり)」(18.3%)、「ショッピングや食事など」(17.2%)だった。また、「キャンプ/バーベキュー」「公園」「テーマパーク」と屋外アクティビティの意向減少が顕著。猛暑のために暑い場所で過ごすのを控えるという意識が伺える。
そんななか、「今年の夏休みがもし猛暑でなかったら」と仮定して希望する過ごし方(理想)を聞いた。実際の過ごし方とギャップが最も大きかったのは「テーマパーク」で、予定者(その過ごし方をすると回答した人たち)の3.5倍が希望。続いて「遊園地」が3.2倍、「大阪・関西万博」が2.4倍でギャップが大きかった。
夏休みの「海外旅行」の意向
海外旅行の予算は前年比9.3%減の40万1707円で、2年連続で減少した。
渡航先は「韓国」が23.7%でトップ、前年比で大きく増加した。比較的予算が低めの「韓国」への旅行が多くなるため、全体の海外旅行予算の押し下げにつながっているという。
海外旅行に行きたいと思う為替相場も聞いた。「100円〜110円未満」が最多で、海外旅行意向者の約半数が「100円未満」「110円未満」を希望している。「140円台以上」でも海外旅行に行きたいと答えた回答者は、意向者のうち1割弱。為替相場が海外旅行の大きな足かせとなっていると見られる。

調査では、2025年の夏休みは「猛暑」と「物価高・円安」が影響し、あまりお金をかけずに行動が控えめとなる見込みであると総括した。
調査概要
- 調査地域:日本全国
- 調査対象者:15~79歳の男女
- 標本抽出方法:インテージの「マイティモニター」より抽出しアンケート配信
- 調査数:5000人
- 調査実施時期: 2025年6月19日(木)~6月23日(月)