物価高で加速する“在宅リユース”とは? GWは「売りたいものがある」が45%、売却品目はカメラ、PC・タブレット端末、家電など

物価高や自宅時間の増加を背景に、ゴールデンウイークの大型連休に向けたリユース品の売却意向は45%となっている。売却する品目や金額帯には年代別の違いが見られた

大嶋 喜子[執筆]

7:30

マーケットエンタープライズが実施した「行楽シーズンにおけるリユースに関する意識調査」によると、45.4%がGW(ゴールデンウィーク)時期に所有物の売却を検討していることがわかった。売りたいものは家電が最も多く、PC・タブレット端末、カメラが続いている。ほしいものは家電、PC・タブレット端末、携帯電話・スマホが多い。

調査対象は、マーケットエンタープライズが運営する総合ネット買取サービス「高く売れるドットコム」のユーザー(10~70代)1032人。調査期間は2026年4月10日~19日。

約6割が「自宅で過ごす」

2026年のGWの予定は、最多が「自宅でゆっくり過ごす」で58.5%となっており、「旅行(11.8%)」の約5倍だった。2番目に多かったのは「日帰りのお出かけ・レジャー」で23.6%、次いで「仕事」が20.5%。

2026年のGW(ゴールデンウィーク)の予定(複数回答可)
2026年のGW(ゴールデンウィーク)の予定(複数回答可)

ほしいもの、売りたいものの上位は家電とPC/タブレット

GWの時期に欲しいもの、売りたいものは、どちらも1位が「家電」、2位が「PC・タブレット」だった。欲しいものの3位は「携帯電話・スマホ」、売りたいものの3位は「カメラ(一眼レフ、ビデオカメラ、アクションカメラ、レンズなど)」となっている。

GW時期に欲しいもの(左)、売りたいもの(右)
GW時期に欲しいもの(左)、売りたいもの(右)

また、全体の45.4%が、GW(行楽シーズン)に向けて「売りたいものがある」と回答。売りたい理由は、「ゴミとして処分するのがもったいない・抵抗がある」(233人)が最も多く、続いて「旅費や新しい商品への買い替え資金にしたい」(164人)、「物価高による節約・生活費の足しにしたい」(118人)だった。

GW(行楽シーズン)に向けて「売りたいものがある」人の割合(左)、GWに売りたい理由(右:複数回答可)
GW(行楽シーズン)に向けて「売りたいものがある」人の割合(左)、GWに売りたい理由(右:複数回答可)

年代が上がるほど高額化、シニア層は「10万円以上」が最多

直近1年でのリユース品の売却経験・購入経験は、10代では「1万~3万円」が37.5%と最も高く、「~5000円」が12.5%、「3万~5万円」が25.0%、「5万~10万円」が25.0%だった。

20代~40代では価格帯の分布が分散しているものの、「1万~3万円」や「~5000円」などの中低価格帯が中心。一方で、年代が上がるにつれて「10万円~」の割合が徐々に増加し、40代では17.8%となっている。

50代以降では高価格帯の割合がさらに高まり、「10万円~」は60代では29.4%、70代以上では36.9%と高い割合を占めた。また、「5万~10万円」も年代とともに増加しており、シニア層ほど高額商品の売却が多い傾向が見られた。

年代別 売却金額帯の分布
年代別 売却金額帯の分布

年代ごとに異なる売却品目

売却品目は、若い世代である20〜30代はファッション中心、シニア世代の60〜70代はカメラ・オーディオ中心となり、年代によって売却する商品カテゴリが異なっている。

年代別に売却品目の上位を見ると、20代では「PC・タブレット端末」が36.0%で最も高く、「ファッション」が25.8%、「家電」が21.3%、「携帯電話・スマホ」が19.1%だった。

30代~40代では「ファッション」が最も多く、30代で35.1%、40代で29.9%だった。「PC・タブレット端末」(30代では27.3%、40代では28.7%)や、「家電」(30代では26.6%、40代では28.2%)も上位に入った。

50代では「ファッション」が29.2%で最多。これに続き、「PC・タブレット端末」が28.5%、「カメラ」が23.5%、「家電」が20.9%となっている。60代では「カメラ」が29.4%で最も多く、「ファッション」は23.5%、「PC・タブレット端末」は21.4%、「オーディオ機器」は20.9%だった。

70代以上では「カメラ」が41.7%と突出して多く、「楽器」が27.4%、「オーディオ機器」が25.0%、「家電」が16.7%、「貴金属・ジュエリー」が15.5%だった。

マーケットエンタープライズは「日本製カメラは海外需要が高く、近年活発に取引されている。国内でもレトロブームにより若い世代にデジカメが人気で、古い機種でも売買されている」と解説している。

年代別 売却品目(複数回答可/売却経験者)
年代別 売却品目(複数回答可/売却経験者)

売却理由、若い世代ほど「生活費の足し」

売却の理由を世代別で見ると、若い世代ほど「物価高による生活費の足しにしたい」という回答が多い。

「ゴミとして処分するのがもったいない」が各年代で高い割合を占めており、10代が30.0%、20代が17.5%、30代が23.2%、40代が19.5%、50代が20.7%、60代が26.2%、70代以上が25.3%だった。

「物価高による節約・生活費の足しに」は10代で30.0%と最も高く、20代が17.5%、30代が16.5%、40代が10.3%、50代が8.3%、60代が10.3%、70代以上が8.8%だった。

「旅費や新しい商品への買い替え資金に」は年代が上がるにつれて増加傾向にあり、10代が10.0%、20代が13.4%、30代が14.6%、40代が16.8%、50代が13.4%、60代が16.9%、70代以上が19.8%だった。

「連休前・連休中に部屋を片付けたい」は、10代が10.0%、20代が5.2%、30代が11.6%、40代が11.4%、50代が12.4%、60代が8.7%、70代以上が12.1%。

「引越しついでに手放したい」は全体的に割合が低く、10代が0.0%、20代が5.2%、30代が2.4%、40代が1.1%、50代が1.7%、60代が1.5%、70代以上が2.2%だった。

年代別の売却理由
年代別の売却理由

売却は年1回が中心、購入は若年層ほど高頻度

直近1年のリユース売却経験・購入経験は、「売却経験がある」が94.3%、「購入経験がある」が39.1%だった。

直近1年のリユース売却経験(左)、購入経験(右)
直近1年のリユース売却経験(左)、購入経験(右)

売却頻度・購入頻度を比較すると、「2~3カ月に1回以上」となる売却の高頻度層は21.8%、購入の高頻度層は38.9%。マーケットエンタープライズは「『売るのは年1回まとめて、買うのはこまめに』という傾向が見える」と指摘している。

年代別に不要品の売却頻度を見ると、10代では「2~3カ月に1回」が50.0%と最も高く、次いで「年に1回」が25.0%となっている。20代以降は「年に1回」の割合が高まり、20代では52.8%、30代では42.9%、40代では40.8%、50代では45.8%、60代では55.1%、70代以上では56.0%だった。

中古品の購入頻度を見ると、10代では「月1回以上」が42.9%と最も高く、「2~3カ月に1回」が14.3%となっている。

20代以降は「2~3カ月に1回」「半年に1回」「年に1回」の割合が増加。「2〜3カ月に1回」は20代では40.6%、30代では29.2%、40代では36.4%、50代では31.0%、60代では20.7%、70代以上では32.4%だった。

「半年に1回」の割合は特に20代から50代で多く、20代で37.5%、30代で34.7%、40代で26.0%、50代で32.0%だった。「年に1回」の割合は、特に60代以降で増加し、60代では40.2%、70代以上では41.2%だった。

年代別 不用品の売却頻度:売却経験者のみ(左)、年代別 中古品購入頻度:購入経験者のみ(右)
年代別 不用品の売却頻度:売却経験者のみ(左)、年代別 中古品購入頻度:購入経験者のみ(右)

調査概要

  • 調査期間:2026年4月10日~19日
  • 調査対象:「高く売れるドットコム」ユーザー(10代~70代)1032人
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査主体:高く売れるドットコム

この記事をシェアしてほしいタヌ!

あなたのまわりの「スゴい人」を表彰します! 第4回 ネットショップ担当者アワード 募集中

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る

企画広告も役立つ情報バッチリ! Sponsored

欧米トップ企業はなぜマーケットプレイス化を急ぐのか? BtoB企業の競争力を高める新潮流 4月21日 7:00 サステナブルな付加価値を「利益」につなげる新時代の成長戦略。Amazon提供の「Climate Pledge Friendly」プログラムの全貌+事業者のメリットを詳しく解説 2月24日 7:00 EC売上250億円規模のアルペンが語るOMOの裏側 ―ECシステム刷新、メディアコマース転換、評価制度 2月4日 8:00 AI時代を勝ち抜くEC戦略。レガシーシステムから脱却し、「Shopify」で実現するPDCA高速化とイノベーション 2025年12月23日 7:00 「声のする方に、進化する。」会社全体最適を目標とするワークマンの「補完型EC」 が実践する「レビューマーケティング3.0」とは? 2025年12月17日 7:00 「所有から利用へ」の潮流をAIで勝ち抜く。事例で学ぶレンタル・リユースビジネスの成功法則とEC構築術 2025年12月16日 7:00 「サムソナイト」「グレゴリー」のEC改善事例。CVR改善+購入完了率が最大45%増の成果をあげたアプローチとは 2025年11月12日 7:00 スマホゲーム「モンスト」ファンがお得にアイテムを購入できる「モンストWebショップ」はなぜ「Amazon Pay」を選んだのか。導入効果+UI/UX向上に向けた取り組みを聞いた 2025年10月30日 7:00 アンドエスティが「3Dセキュア2.0」の超効率的運用に成功したワケ。オーソリ承認率大幅改善、売上アップにつながった不正対策アプローチとは? 2025年10月28日 7:00 EC業界で市場価値を最大化する――「全体を見渡せる人材」になるためのキャリア設計 2025年10月27日 7:00