LINEヤフーは4月20日、「Yahoo! JAPAN」の「AIアシスタント」と「LINE」の「LINE AI」を統合し、AIエージェントの新ブランド「Agent i」の提供を開始した。「毎日のそばに、だれでも使えるAIを。」をコンセプトに掲げ、「LINE」と「Yahoo! JAPAN」からワンタップで利用できるWebサービスとして展開する。
「Agent i」は、ユーザーが日常的に利用するサービス上からシームレスにアクセスできる点が特長。たとえば「新しい家電がほしい」「京都の観光モデルコースを作って」といった相談に対し、LINEヤフーの各種サービスと連携した領域特化型AIが情報を整理し、最適な選択肢を提案する。現在は「お買い物」「おでかけ」「天気」など7種類の領域エージェントを提供し、一部はβ版として展開している。
LINEヤフーは「Agent i」の強みに、使いやすさ、正確な情報・最適な提案、実行力の3点をあげる。使いやすさの面では、「LINE」の各タブや「Yahoo! JAPAN」の検索窓横にアイコンを表示し、複雑なプロンプト入力を必要としない設計とした。情報面では、100を超える自社サービスのデータや、100万以上の企業・店舗が活用する「LINE公式アカウント」の情報活用も視野に入れる。さらに、2026年6月までにメモリ機能を実装し、ユーザーの利用状況や設定に応じた最適化された回答の提供もめざす。
実行面では、6月ごろに複雑なタスクを代行する機能の実装を予定する。将来的には、LINE公式アカウントとの連携を通じて、予約や購入にとどまらず、アフターフォローまで含めた一連のタスク実行を支援する構想だ。
ECの観点で注目されるのは、「お買い物」領域を中心とした購買支援機能の強化だ。今後は6月までに、ユーザーの嗜好を学習して商品を提案する機能、目的別に最適なセットを提案する機能を追加する予定。さらに、「Yahoo!ショッピング」内の商品候補を提示する「AIお買い物メモ」や、比較ポイントを指定するだけでAIが比較検討を支援する「AI比較マスター」の提供も予定している。
このほか、企業や店舗向けには、「LINE公式アカウント」でAIエージェントを構築できる「LINE OA AIモード」を夏ごろから順次提供する予定。加えて、戦略策定から施策実行までを支援する法人向けAIエージェント「Agent i Biz」も8月に提供開始する予定だ。

