アパレルEC事業者が共同で立ち上げたフレンズは4月17日、岐阜県海津市の旧西江小学校を活用したEC事業者向けフルフィルメントセンター「フレンズロジ」の運営を開始した。2024年3月に閉校した旧校舎を物流拠点として再活用する取り組みで、EC物流代行拠点として学校を活用する事例は珍しいという。
「フレンズロジ」の特長は、EC事業者自身が運営する物流代行拠点である点だ。運営会社のフレンズは、大人世代女性向けD2Cアパレルブランド「もりのがっこう」を手がける後藤麻美氏、TシャツEC「Tshirt.st」を運営する後藤鉄兵氏が共同で設立した。
年間30万件、190万枚超のアパレル商品を20年に渡って販売してきた実績や知見を持ち寄り、EC事業者ならではの物流サービスを提供する。

フレンズは統合型倉庫管理システム(WMS)「フレンズロジWMS」も独自開発。需要予測に基づく在庫不足・過剰在庫のアラート機能、配送コストを抑えるためのポスト投函サイズ自動判定機能などを備える。長年に渡ってWMSを利用してきたEC事業者の視点を反映し、使いやすいUI・UXもポイントとしている。

物流オペレーションでは、EC事業者のニーズに対応するきめ細かな作業も特長の1つ。納品された商品のしわを整えてからの出荷やラッピングの対応など、一般的な物流代行では対応範囲が限られやすい業務にも取り組む方針を示している。
旧小学校の施設特性と創業者の出荷実績を価格競争力や運用面で生かす。東京・名古屋・大阪の3大都市圏へのアクセスに優れる岐阜県から発送するため、配送リードタイムや価格といった面で競争力が高いとしている。
また、教室ごとに区切られたスペースを保管場所として活用するほか、大型車両が出入りしやすい点、冷暖房やエレベーターなど物流拠点に必要な設備が整っている点をメリットにあげる。加えて、創業者らのアパレル事業で築いた配送会社との取引実績を土台に、中小事業者単独では実現しにくい運賃水準をめざすという。
フレンズは、地元住民の雇用創出に加え、スポーツや音楽などの催事、ワークショップの実施も予定しており、地域と共生する物流拠点をめざす考えだ。
「フレンズロジ」の運営開始に伴い、5月からはEC事業者向けの見学ツアーも実施する。社数限定で実施し、現場の運営体制や設備、システムなどを紹介する予定だ。

