高野 真維 2023/3/8 7:30

アイスタイルの2022年7-12月期(第2四半期累計)連結決算は、売上高が前年同期比19.0%増の203億5800万円、営業損益は前年同期の赤字(6億3300万円の営業損失)から2億5400万円の黒字に転換した。

経常損益は1800万円の黒字(同6億9300万円の経常損失)、四半期純損益は3600万円の黒字(同6億300万円の当期純損失)だった。

EC・小売などの「Beauty Service事業」

化粧品ECサイト「@cosme SHOPPING」、旗艦店の運営など国内小売業を展開する「Beauty Service事業」単体の売上高は同28.1%増の135億2000万円で、2ケタ成長を維持。営業利損益は3億7900万円(前年同期は1億1100万円の営業損失)の黒字。

EC売上高は同13.2%増の53億2600万円。「@cosme BEAUTY DAY」など各種イベントで獲得した新規顧客の定着化、継続的なMD強化施策が功を奏したという。店舗売上も同40.1%増になるなど、増収に貢献した。

人流の戻りや化粧品需要の回復が進んでいる(画像は編集部がアイスタイルのIR資料からキャプチャ)
人流の戻りや化粧品需要の回復が進んでいる(画像は編集部がアイスタイルのIR資料からキャプチャ)
ECはイベント「@cosme BEAUTY DAY」をはじめとして売り上げが堅調に推移している(画像は編集部がアイスタイルのIR資料からキャプチャ)
ECはイベント「@cosme BEAUTY DAY」をはじめとして売り上げが堅調に推移している(画像は編集部がアイスタイルのIR資料からキャプチャ)

「@cosme」を基盤とした「On Platform事業」

「Beauty Service事業」の成長に伴い、販促を含むキャンペーンの利用が増加。化粧品・美容の総合サイト「@cosme」を基盤とした事業を手がける「On Platform事業」単体の売上高は同7.4%増の39億7900万円、営業利益は同90.4%増の7億2700万円。

海外で物販手がける「Global事業」

日本国外で展開するEC・卸売、店舗、メディアなどのサービスが属する「Global事業」単体の売上高は同7.7%減の22億100万円、営業損益は1000万円の黒字(前年同期は7100万円の営業損失)。

このうち、EC・卸売の売上高は同18.6%減の10億9700万円だった。中国の越境EC事業が現地における新型コロナウイルス感染者数の増加の影響を受け、消費の冷え込みや物流が停滞しているためだ。一方で、状況は徐々に回復しているといい、第1四半期(2022年7-9月期)と比較すると増収となった。

香港店舗では、前期に不採算店舗を3つ閉店。残りの3店舗は回復基調にあるという。

EC・卸売の売上高は前年同期比18.6%減の10億9700万円に。中国の冷え込みが継続している(画像は編集部がアイスタイルのIR資料からキャプチャ)
EC・卸売の売上高は前年同期比18.6%減の10億9700万円に。中国の冷え込みが継続している(画像は編集部がアイスタイルのIR資料からキャプチャ)

2023年6月期(通期)は前期比16%増収を計画

2023年6月期(通期)の通期業績は、売上高400億円(前期比16.3%増)、営業損益は5億円の黒字(前期は4億5300万円の営業損失)、経常損益は1億7000万円の黒字(前期は5億9300万円の経常損失)、当期純損益は3000万円の黒字(前期は5億7100万円の営業損失)を見込む。

収益部門である「On Platform事業」「Beauty Service事業」の成長による増収と、営業利益の黒字化をめざしている。

上期の業績は売上過去最高、利益黒字転換に成功。引き続き期初予想の達成をめざす(画像は編集部がアイスタイルのIR資料からキャプチャ)
上期の業績は売上過去最高、利益黒字転換に成功。引き続き期初予想の達成をめざす(画像は編集部がアイスタイルのIR資料からキャプチャ)
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